第八十一部第二章 軍事の素養その二十七
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「それ以来だ」
「犬が嫌いだった」
「そうだったのですか」
「武士といえどもですか」
「犬が嫌いでしたか」
「武士の中でも強者だったというが」
腕も立ったがそれ以上に学問がありかつ気風もよかった、その為この時代でも日本では人気がある人物だ。
「しかしだ」
「そうした者でもですか」
「犬が苦手で」
「そうした人物もいるのですね」
「だが彼にそうした話はない」
ジャバルには、というのだ。
「特に嫌いな生きものの話は聞かない」
「ならですね」
「犬を贈ってもいいですね」
「スコッチと共に」
「そうしても」
「イギリス人の贈りものをしたい」
勿論イギリスの礼儀作法に則ってだ。
「是非共な」
「マウリアの英傑に相応しい」
「そうしたもとしたいのですね」
「議員にしても」
「左様ですね」
「そうだ、そしてだ」
マールボロはさらに話した。
「喜んでもらいたい、その犬もな」
「種類ですね」
「どういった種類の犬か」
「そのことを考えることも重要ですね」
「我が国の犬は多い」
イギリスから多くの種類の犬が生まれている、これは猫もでありイギリスのペット文化の見事さがそこに出ている。
「しかしだ」
「その中からですね」
「どの種類を選ぶか、ですね」
「そのことが重要ですね」
「何といっても」
「私自身は犬ならどの種類でもでだ」
実はマールボロも愛犬家だ、家では常に犬を数頭飼っている。
「そして生まれもな」
「血統書がなくともですね」
「犬はいい」
「そう言われるのですね」
「猫もな。犬は犬でだ」
そしてというのだ。
「猫は猫だ、人と同じだ」
「優れていれば、ですね」
「後で爵位なりが加えられますし」
「犬や猫もですね」
「その犬や猫自体がよいのならいいのですね」
「そこから血統をはじめるとだ」
この時代でもそれは重要視される、これは連合でもそうした者が多いことからも伺えることである。
「それでいいしな」
「初代ですね」
「優れた血をはじめる」
「人と同じですね」
「それならいいですね」
「そうだ、だがだ」
それでもとだ、また言うマールボロだった。
「贈りものにするのならな」
「初代とは、ですね」
「中々いかないですね」
「それなりの血統のものでないと」
「どうしても」
「そうだ、血統書がありだ」
そしてというのだ。
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