第千九百九十話 かるかんも
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第千九百九十話 かるかんも
松方さんは粗食でも量はかなりのものでした、そして栄養バランスもしっかりと考えて食べていました。
ですが甘いものもお好きで。
「あの、かるかん一本ですか」
「美味しいですよね」
今回も量に驚く日本に微笑んで答えます。
「故郷の味ですから尚更です」
「それはいいのですか」
薩摩のお菓子であることはです。
「一本丸ごとは」
「おかしいでしょうか」
「陛下は一切れです」
この方も甘党でしたが。
「蒸し羊羹を」
「そうなのですか、僕はです」
「一切れではですか」
「はい、とても」
こう日本に言うのです。
「足りないです」
「そうなのですね」
「これ位頂かないと」
こう言って一本全部食べてしまいました、松方さんは本当に大食漢で甘いものもそうして食べていました。
第千九百九十話 完
2022・6・2
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