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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv67 ラルゴの谷
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2回目だが、毎日会っているかのような錯覚を感じる今日この頃である。
 ちなみにだが、彼女達の護衛であるレイスさんやシェーラさん、それとルッシラさん達は、今は気を使って部屋の外で待機しているところだ――

「コータローさん、今日も調子良さそうですわね」
「本当です。コータロー様が日に日に良くなっているのがわかります」
「私もそう思います。もう見た感じでは、以前のコータローさんと変わりないくらいですよ」
 3人はそう言って微笑んだ。
 俺はそんな彼女達に向かい、ガッツポーズを決めた。
「調子はいいですよ。もうほぼ全快といった感じです。今すぐ旅に出ろと言われても、行けそうなくらいですから」
「でも、まだ旅になんて出ちゃ駄目ですよ。あんな事があった後なんですから……」
「そうですわ。サナさんの言う通りですわよ。無理はダメです。ところでコータローさん……ミュトラの書の話はお聞きになりましたか?」
 フィオナ王女は今の話を聞き、少し微妙な表情をしていた。
 サナちゃんは初めて聞く言葉なのか、キョトンとしている。
 2人の対照的な表情から察するに、恐らく、サナちゃんは知らないのだろう。フィオナ王女は知っているのかもしれない。
 サナちゃんが訊いてくる。
「ミュトラの書? ……って、何ですか?」
 俺が簡単に説明しておいた。
「ミュトラの書はね、イシュラナ教団曰く、『邪悪な魔の神が、世を惑わす為に記した災いの書物』としている禁断の書物の事だよ。建国以来、イシュマリア王家と八支族が、人目に触れぬよう厳重に管理してきた曰くつきの代物さ」
「王家と八支族が管理……この国には、そんな書物があったのですね」
「まぁ奴等が禁断にしてるくらいだから、この地上に住む者達には有益なのかもね。それはともかく、ヴァロムさんから多少は聞いておりますよ、アーシャさん。で、それがどうかしましたか?」
 アーシャさんの表情が少し曇る。
「実は……父から風の帽子を貸してほしいと頼まれたのです。理由はミュトラの書らしいのですが……お父様は、あまり詳細な内容を教えてくださりませんでした。ですので、もし知っているのでしたらコータローさんに教えて頂こうと思って……」
「つまり、なぜ風の帽子が必要なのかを知りたいという事ですか?」
「はい」
「コータロー様、私も聞きたく思います。ミュトラの書が大いなる力の謎に関係していると、お兄様から聞きましたが、それ以上の事は話して下さりませんでした」と、フィオナ王女も。
 俺は言うべきか悩んだが、彼女達は先の動乱の核心部分に触れている。
 下手に嘘を吐くと、どんな単独行動を起こすかわからない為、とりあえず、他言しないよう念を押してから話す事にした。
「わかりました。ですが、これは他言無用でお願いしますね。特定の者しか知らない
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