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少女は 見えない糸だけをたよりに
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 お姉ちゃんが、中小企業の若い経営者の集まりがあるので、一緒に行こうと言ってきて

「一応 クリスマスパーティなんだ。男性が多いんだけどね、香波には、免疫を付けるのにはいいかなって思ってね」

「そんなの 私 お酒も飲めないですし 迷惑かけるんじゃぁないですか」

「飲めなくてもいいのよ 香波みたいに可愛い子なら 注目の的で、みんな喜ぶわよ」

 そして、お昼ご飯を簡単に済ませた後、

「香波は胸小さいからね これを着けて、パットを入れなさい」と、ブラジャーを渡されて、そしてローズピンクのドレスを持って、この前の美容院に連れていかれた。

「今日は 少し 大人っぽく仕上げてくれるかしら」

「そう 部分染めしてもいいかしら?」

「それは ダメ この子 そういうの嫌いだから」

 髪の毛をセットした後、白いお花の髪飾り、そして、お化粧をしてもらって、着替えて、パールのイャリングとネックレス。まるで、着せ替え人形みたいだつた。

「うん いつもながら 可愛いわよ 香波 いい?  今日は、リップも塗っているからね なんか飲んだ後 グラスの跡に気を付けてね ハンカチで必ず、拭き取るのよ 大袈裟だったら、指でもいいわ」と、バツグとハンカチを渡された。お姉ちゃんは深いロイヤルブルーのドレス姿。

 お姉ちゃんの仕上がるのを待って、タクシーで会場の北山通りの本来は結婚式場みたいなところ。表には、電飾で飾られた大きな樹が。

 お姉ちゃんの後ろについて、会場に入って、コートを預けると、直ぐに、誰か男の人が近寄ってきて、お姉ちやんに話しかけていたのだ。そうすると、数人の男の人が集まってきた。顔見知りの人達みたいで、親しげに挨拶をしていた。そして

「私の 妹 みんな 初めてでしょ 可愛いのよ 私の自慢」

「へぇー これは これは 驚きだね 燿に、こんな可愛い妹さんが居たなんてな」と、みんなも、びっくりしていたみたいだった。

「ふじ・・ 帯屋香波です」と、私は、お辞儀をして・・恥ずかしかった。下を向いたままで、顔を上げれなかった。

「壮二さん この子ね 私のお店で働いてもらっているの パソコン教室も通っているけどね まだ、16なのよ 大勢の男の人に囲まれるのって、苦手なの だから、エスコートしてもらえるかしら」

「えー 16 なのー 大学生ぐらいかと思ったよ そりゃー 初々しいはずだよな わかった 燿の頼みだもんな 責任もって、ガードします 光栄だよ こんなに可愛い子」

「香波 この人 板倉壮二(いたくらそうじ)さん 私の大学の先輩 なんかね、落ち葉とか草を売っている会社の社長さん 私が、香波から離れることもあるからね この人なら信用できるから、離れないようにね」

「おい 落ち葉とかを
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