暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
バイクが壊れた
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 見滝原南。
 大きな川に断絶され、秩序も経済も全くないその地域。
 前回は近くにある橋から可奈美、紗夜、リゲルとともに訪れた。
 今回はハルトただ一人。
 輸送用の通路から降り立ち、ハルトは見滝原南を一望し、空を見上げた。
 青空が紅に染まる時間。今回おそらく遭遇することになるであろうフォーリナーが得意とする時間帯。

「時間はあまりないよね……」

 ハルトは息を吐き、アクセルを入れる。
 道路交通法などもないこの場所は、たとえ狭い道であろうともバイクの走行を咎める者はいない。
 蒼井晶の拠点の場所は覚えている。
 廃墟となったスーパー。
 建物の壁にマシンウィンガーを停め、ヘルメットを外す。
 そのままハルトは砕かれたガラス片を踏む音を聞きながら、ハルトは暗くなったスーパーに足を踏み入れた。

『ライト プリーズ』

 光の魔法で、スーパーのフロア全体を照らしていく。
 二階への入り口であるエスカレーターは、前回のフォーリナーとの戦闘で半壊している。ジャンプで破損個所をスキップしながら、ハルトは二階へ上がっていく。

「でも、入口がこんな壊れたところで住み続けるわけないよね……」

 ハルトはそう言いながら、二階で再び光の魔法を使った。明るくなったフロア、そのバックヤードに入る。
 だが。

「まあ……いないよね」

 蒼井晶の私物があった場所には、もう彼女のものがない。
 用具や着替えがなく、彼女がいた形跡も無くなっている。

「……どうやって探したものかな」

 ハルトはスーパーを後にしながらマシンウィンガーに跨った。

「そもそもこれ以上のアテがないな。どうしたものか……」

 ハルトは再びバイクを走らせるが、見つけられるのは浮浪者やゴロツキのみ。
 やがて、夜の闇が濃くなっていく。
 その時。

「ひゃっひゃっひゃ」

 それは、男の笑い声。
 ハルトを囲む、三人の男たち。顔には黄色の刺青らしきものが刻まれており、それにより印象がかなり変わってくる。
 男たちはハルトを吟味するように睨み、やがてマシンウィンガーに目を留めた。

「おうおうおう。イカしたバイクなんか乗ってきちゃってよお!」
「えらいハリキリボーイがやって来たじゃねえか!」
「ハリキリボーイって……」

 なかなか耳に馴染まない言葉に、ハルトは戸惑う。
 だが、ハルトを取り囲んだ男たちは続ける。

「コイツは金になるぜ!」
「関係ねえ! 身ぐるみ引っぺがしちまえ!」
「ヒャッハアアアアア!」
「っ!」

 言葉にならない叫び声を上げながら、男たちはハルトへ迫って来た。
 ハルトは急いでマシンウィンガーから降り、男たちに応戦する。
 回し蹴りを中心とした格闘。的確
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ