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竜のもうひとつの瞳
第八十八話
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え討て、鳴神!!」

 思いきり鳴神を放って魔王の注意を引き付ける。やっぱ出たよ、鳴神。もう一本あれば霹靂も出来るかな?
で、私を叩き潰そうと動く魔王の攻撃をかわしながら、時折鳴神を撃ちながら二人の技の発動を見守っている。

 タメが完了したのか、二人が放った技に魔王の足が砕け散った。

 「やったか!?」

 しかし、あんだけでかいモノが瞬時に消えるはずもなく、吸収したバグと思われるそれを身体に変換してにょきっと足を生やしてくるからキモイ。
それに呆気に取られた四人は魔王に蹴り飛ばされて呆気なく吹き飛ばされてしまった。

 「ちょっと、無敵並の飛び方しないでよ!!」

 「無茶言うなよ、小夜さん!! ってか、あんなん無理だって!!」

 「諦めんな、佐助!! そんなこと言ってると幸村君に頼んで減給にしてもらうからねっ!!」

 「ちょ、酷ぇ!!」

 結局一撃必殺技を繰り広げて何度も魔王の足を砕けさせてはいるんだけども、結局にょきにょき生えちゃって意味が無い。
ちまちまダメージを削っているとは思うけどもさぁ……一のダメージってのを延々と与え続けてるみたいで面倒だ。

 バグを吸い込み続ける魔王の隣でお市の人形が消滅する。次第にバグも綺麗に晴れて、バグの外側が露になり始めた。

 「まさか、コイツ……この外側も飲み込むつもりじゃ」

 私の呟きに四人が血相を変える。
必死に攻撃を繰り出す私達をあざ笑うかのように、魔王は長いマントをはためかせて私達を吹き飛ばした。

 その瞬間、バグが綺麗に晴れて正常な関ヶ原が露になった。
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