暁 〜小説投稿サイト〜
私はいじわる 小悪魔が住みついた
第九章
9-?
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 昂君が言っていたように、新学期が始まって直ぐに、末永先生が

「あさって、練習試合 するぞ 男子対女子部 女子部には穣に監督頼んだ」

 そして、当日。ギャラリーも多くって、他のクラブの連中とか、校長先生とか数人の先生までも見に来ていた。試合前、穣先輩がチームを集めて

「香澄 いいかー 4回か5回までの気持で思いっきり投げろ 後は、鈴花に代わるからな それと、柚子葉と真珠は とにかく塁に出ること考えろ バンドでもフォァボールでも良いからな 振り回すな 当てていけ フライはダメだぞ 当てて、転がすだけでもいいから いいかー 俺は、主審務めるから、あんまり、試合中は、君達に指示出来ないんだ 途中、途中で彩乃先生を通して伝えるからな とにかく、普段通りやれば、大丈夫だ 自信を持ってな いくぞー」

 私達のチームは専攻で 1番 柚子葉 2番 私 3番 鈴花 4番オーカ 5番 美智佳さんだった。1塁審判は末永先生 3塁審判は田中先輩 が立っていた。

 そして、柚子葉 粘ったけど、最後、三振だった。私の番 とにかくボールに当てていって、粘って粘ってフォァボールを選んで塁に出た。私 小さいから投げにくかったのかな。次の鈴花 いきなり、3塁線上のファール そして、ボールが二つ続いた後、鈴花が私を見て、何か訴えるように・・

 何なのよー と、考え込んでいたら、次の球が投げられた時 「走れ」とあの声が・・私の中の小悪魔だ。まだ、私の中に居たのー 私は、2塁に向かって走り出していた。そうしたら、私の後ろを鈴花が打った球が飛んで行ったような・・「真珠ちゃん 3塁まで走れ」って彩乃先生の叫ぶ声が聞こえて来た。必死で、昂君めがけて、滑り込んでいった。途中で、梶原先輩がボールをカットしていた。鈴花が2塁に向かおうとしていたからだ。我ながら、みごとなエンドランだった。

「いいぞー 真珠」と、昂君もボソッと言ってくれた。でも、次のオーカは当たりそこねで、ショートフライ、その次の美智佳さんは当たりはよかったけど、梶原先輩がかーるくさばいて、私はホームを踏めなかった。

 その裏、1番の昂君は初球をはじき返してセンター前に・・。そして、バンドで送られて2塁に。3番の梶原先輩は、打ちそこねて、1塁の後ろのほうに打ち上げて、ファールフライを美智佳さんが追ってアウトに。そして、恭一先輩も初球を簡単に打ち返してレフト横の2塁打。その後は、アウトになったけど、簡単に1点取られてしまった。

 2回、3回は両チームとも凡退して、4回 私に先頭で回ってきていた。鈴花が「真珠 出たら、初球バントするから」と。私も初球、打ち返した。ピッチャーに島本先輩の足元に・・クラブではじいてしまって、転がる間にセーフになってしまったのだ。そして、鈴花 打ち合わせ通り 私は2塁へ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ