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ドリトル先生とめでたい幽霊
第十一幕その一

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               第十一幕  めでたい幽霊
 先生はこの日は中之島図書館にいました、大阪の市庁のすぐ傍にあるその図書館の中においてです。
 織田作さんについての資料を読んでいます、そうして当然ながら一緒にいる動物の皆にお話しました。
「こうしたところにも残っているからね」
「織田作さんのことが」
「だから今日はここに来たんだね」
「それで資料を読んでいるのね」
「そうなんだね」
「そうだよ、フィールドワークとね」 
 それと合わせてというのです。
「こうしてね」
「資料を読むことも大事だね」
「織田作さんの作品も読んで」
「資料も読んでね」
「学ぶことが大事だね」
「そうだよ、読めば読む程ね」
 そうすればというのです。
「織田作さんのことがわかっているしね」
「そうだよね」
「じゃあ読んでいこう」
「先生頑張ってね」
「応援しているよ」
「資料も読んでいってね」
「そうするよ、大学の図書館でも読んで」 
 そうしてというのです。
「ここでも読んでいるよ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「どうかしたの?」
「いや、織田作さんのことをこうして書いていてね」
 資料を読みつつ言うのでした。
「集めてくれているのは嬉しいね」
「そうだよね」
「大阪を愛していた人だから」
「その人の資料を保存してくれているなんて」
「嬉しいね」
「いいことだね」
「いいことだよ」
 本当にというのです。
「僕もそう思うよ」
「うん、それじゃあね」
「どんどん読んでいこう」
「そしてそのうえでね」
「いい論文書こうね」
「そうしようね」
「学者なら論文を書く」
 先生は穏やかな顔で言いました。
「学んでね」
「そうしないとね」
「いつも学んで」
「そのうえで」
「それにこんな楽しいことはないしね」 
 先生にとってです。
「学問はね」
「先生はそうだよね」
「まさに学問が一番の楽しみね」
「だから読んでいくね」
「そうするね」
「そうしていくよ、今はね」
 笑顔でこう言ってでした。
 先生は織田作さんの資料を読んでいきました、そのうえで重要な部分はしっかりと書いていってでした。
 図書館を後にしました、それからです。
 大阪の川を見ました、そこで船にも乗りますが。
 皆は船から大阪の街を見て先生に言いました。
「やっぱり水の都だね」
「大阪はそうよね」
「あちこちに橋の名前があるし」
「それでね」
「川もあるんだね」
「そう、そして今はね」
 先生も景色を見つつ言います。
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