戦士の日常?
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が魔弾へと直撃し、木端微塵に崩壊する。
だが、流石に堪えたのか、少佐はもう限界といったところだろう。
(ったく、派手に潰しやがって。面倒だな)
遠くから、勇者は、邪魔な障害物を見るような目で眺めていた。
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↓【ゲルハルト視点】↓
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ここは軍本部の広場、そして向かい合うのは木刀を構えたフランク少佐だ。
訳あって木刀で模擬選的なアレをすることになったのだ。なんで?
いや、フランク少佐と廊下ですれ違ったらいきなり「バトルしよーぜ!」とか言いだして、流れでこうなった。
「何で、いきなり、戦うんだよっ。」
木刀をなんとか躱しながら尋ねる。
「だって、一番強そうな見た目してるから!」
そう言って勢いよく木刀を突き出してきた。
「うわあぁっ!?あっぶねっ!!!???」
慌ててひっくり返りそうになるのを堪える。
そうだ。俺にはこの鍛えた肉体がある。
ろくに学問ができなかったので渋々軍人になることを決意したものの、マジで怖くて仕方がない。特にこの前のやつはヤバかった。でかい球みたいなのに押し潰されかけてなんとか耐えた。死にたくなくて鍛えていたら、いつの間にか随一の筋肉が付いていた。そうだ、こんなときのために鍛えてきたんだ。いや違うか。まあいい、いくぜ!
「おらああ!!!!」
右腕の筋肉を全力で使って突き出された木刀を薙ぎ払う。
「わああ!!?」
一瞬フランク少佐が後ろに吹っ飛んだ。
「やるね。」
フランク少佐が元の位置で構え、笑って言った。
「ちょっと兄さん、やっぱりやめようよ。」
横から見ていたフリッツ少佐が不安そうな声を出す。
「別にこれくらいいいだろ?そうだ、お前も来いよ。二人掛かりでちょうどじゃないか。」
「まったく、しょうがないなぁ。」
そう言ってすでに木刀を持っていたフリッツ少佐が参戦する。
(こいつ最初から混ざる気だったんじゃないのかよ。ていうか二人は厳しいんだけど。)
「いくぜフリッツ!!お前は左からだ!!」
「うん!!!!」
二人同時に攻めてきた。これはまずいぞ、だって剣術なんて大して身に付けてないし。
「おらああああああああ!!!」
とにかく気合で剣を横に振る。
それが偶然斬りかかって
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