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俺、ツインテールになります。外伝〜追憶のテイルチェイサー〜
Episode1 「起動」
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 都内 通学路

 戦いを終え、帰路につく銀髪の少女。
 変身していない彼女は常に羽織っている白衣のポケットから取り出した端末を確認する。

 時計に目をやり時間を確認すると、彼女はその白銀に光るツインテールを靡かせながら、駆け足で道を進む。
 数分後、彼女が到着したのは小学校の前だった。

「3、2、1……」

 カウントダウンと同時に鳴るチャイム音。
 間もなく、ランドセルを背負った子供たちが、校門からぞろぞろと現れる。

 その内の、何人かの少女が、佇む彼女の姿に気付き、手を振りながら駆け寄ってきた。

「あ!トゥアールさん!」
「トゥアールさ〜ん!」

 そう、彼女の名はトゥアール。この世界のツインテールを守護する戦士だ。
 トゥアールは手の甲で口元をぬぐうと、手を振り返す。あっという間に彼女は小学生たちに囲まれていた。

「みんな、今日も元気ですか?」
「うん!元気だよ!」
「そうですか〜、それは何よりですね〜」

 笑顔で少女たちの頭を撫でまわすトゥアール。
 そして、その少女たちの多くが、トゥアールを真似たツインテールだった。

 世界を守る彼女は、この世界の子供たちの人気者なのである。
 特に、一定年齢以下(具体的には13歳以下)の少女に優しいので、その歳の少女達が、日々こうして寄って来るのだ。

「トゥアールさん、昨日送った写真、見てくれました?」
「ええ、もちろん!可愛く撮れていましたよ!」
「やった!トゥアールさんに褒められた!!」
「いいな〜、私も褒められたい!」
「私のメアドが欲しいならあげますよ?」

 メアド入りの名刺を取り出すトゥアール。

「え、いいんですか!?」
「はいもちろん!これで好きな時に写メ送ってくださいね?あと、何かあったらすぐに連絡すること。トゥアールお姉さんとの約束ですよ?」
「「「「「はーい!」」」」」

 名刺をどんどん配っていくトゥアール。
 傍から見れば、子供に優しいお姉さんに見えるかもしれないが、彼女の本心は別にある。

「ああ、幼女達が喜んでいる……ぐへへ」

 名刺を配り終え、喜ぶ少女達を見守る彼女の顔は密かに、だがかなりヤバい目をしていた。
 しかも、口から涎が垂れかけている。

 そう、彼女はロリコンなのである。しかも、見ての通り重度の。

「あ、あの……トゥアールさん?」
「ハッ!あ、はいはいなんですか〜……ってイースナ!?」

 黒縁眼鏡に、おさげのように垂らしたツインテールの少女───イースナが、他の子供たちとは少し距離を置いた場所から、こちらへ近寄り、声をかけてくる。

「こんにちは…今日も、迎えに来てくれたんですね……」

 説明しよう。トゥアールの日課は、子供た
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