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魔法使い×あさき☆彡
第十八章 明木史奈救出作戦
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いる、金色の雪の中を、アサキは地上へと落下、着地した。

 見守っていた仲間たちの前に立つと、剣を腰の鞘に収めた。

 これだけのことをしてのけたというのに、少しも息が乱れていない赤毛の少女に、

「すげえなあ、ったく……」

 カズミは、驚愕の態度を隠せなかった。

「噂に聞いた時、一人でどう倒したんだろうって疑問だったけど、いやはやなんとも、まさかここまでとはね」

 常識を根本から覆すアサキの強さに、万延子も笑うしかないといった様子である。

「いや、あん時のアサキよりも格段に物凄えよ。……でもまあ、学校制服のままで超魔道着のウメに勝ったくらいだからな。変身すりゃあ朝飯前ってことか」

 腕を組んでカズミ、うんうん頷き自分を納得させている。

「本当は、こんな力いらないけどね。倒したり壊したりの力なんか、嫌だよ。……でもいまだけは、必要だよね。フミちゃんを助け出すためにも。そして()(だれ)所長のやろうとしていることを、食い止めるためにも。それじゃあみんな……行こう」

 アサキの声に、四人は頷いた。

 飛翔魔法を唱えて、全員、遥か上空へ。

 風吹く異空の上空で、アサキと治奈、カズミの三人は、あらためて頷き合った。

 これが決戦になること、平和への一歩が確実に築かれることを、心から願いながら、アサキはぎゅっと拳を握った。

 顔を上げて、前方を見据える。

 こうして五人の魔法使いは、東京へと向けて、飛んだのである。
 人質に取られた明木史奈を救出するため。
 そして、リヒト所長である()(だれ)(とく)(ゆう)と、対決するために。
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