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私はいじわる 小悪魔が住みついた
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 夏休みになって、昨日、グループの女の子で集まって、図書館で宿題をしたんだけど、なんだか鈴花ちゃんがすごくって、問題見ただけで、スラスラ書き込んで行って、みんなにも、考え込んでいると教えたりして、算数の宿題なんて、半分くらい終えてしまったのだ。

 お昼ご飯に、お母さんがおにぎりと肉じゃがを用意しておいてくれた。先月から、お母さんは近所のリネン工場にパートで働きに出だしていたのだ。だから、お兄ちゃんと二人で食べた後

「もうすぐ、(みどり)が来るんだ。一緒に宿題するんだ」と、お兄ちゃんが言ってきた。割と、いきなりだった。

 翠ちゃんは、昂君のお姉ちゃんで、家が近所だから、二人は昔から一緒に遊んでいて、中学に入っても、仲が良いのだ。だけど、その弟と妹のはずなんだけど、私達は・・。

「あぁ 昂ちゃんも一緒なのかー まぁ あがって」と、お兄ちゃんの声が聞こえた時、私・・「えー 何でー」と、咄嗟に、何でかトイレに隠れた。

 ダイニングに通したみたいで、お兄ちゃんは、私を呼んでいるみたいだった。仕方ないので、出てくと

「あぁ オシッコしていたのか 昂ちゃんも来ているから、真珠達も、一緒に宿題やったら?」

 そんな大きい声で言わなくても良いじゃない・・それに、私は、あいつに会いたくないんだから・・

「真珠ちゃん それがいいよ 一緒にやれば、見てあげられるかもしれないし」と、翠ちゃんが声を掛けて来た。私は、翠ちゃんは、いつも優しくしてくれるので慕っていたのだ。

「うん じゃぁ 宿題持って来るね」と、言ったが、あいつとは目を合わさないようにしていた。

 いざ、始めようとした時

「やっぱり、狭いなー 翠ちゃん 僕の部屋に行こう 真珠達は、ここでやれよ」と、言いだして、翠ちゃんを促した。

「みどりちやん 行くのー」と、すがるように訴えたが

「うん 狭いしねー あんた達、同級生なんだから、仲良くやんなさいよ」と、行ってしまった。

 その後、私達は、黙り込んだまま、自分の分をやっていたが、しばらくして、私は、我慢できず

「なんで きたのよ」と、ポツンと言ったら

「お姉 を守る役目あるからな」

「守るって 何よ なんか、危険だって言うの!」

「うん 一応な 慎ちゃんは 変なことしないと思うけど 男だから、万一があるから」

「あのねー お兄ちゃんは、そんなことしないわよ あんたと違うわよ」

「そんなことって どんなことだよ へぇー どんなことかなー トマトパンツ」

「うぅー ・・・」

「へんなこと 考えてるの お前のほうじゃないの」
 
 私の中の小悪魔が『泣け 泣け いいつけてやれ』って声がして

「違うわよ この・・バカ昂」と、もう我慢できな
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