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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第141話
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アスのエウシュリーちゃんへの呼び方をシャロンは微笑みながら指摘し、エウシュリーちゃんもシャロンに続くように指摘し、二人の指摘を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。

「いや、それ以前に何で名前に”ちゃん”がついているのよ……」

「フム……”ディル=リフィーナでの伝説を作る中心人物”か………これは興味本位で聞くことなんだが、君達の言う”ご主人様”の中にはもしかしてセリカさんやリウイ陛下も含まれているのかい?」

「確かにあの二人は”生ける伝説”と言ってもおかしくない存在だから、彼女達の”出張の資格”があってもおかしくないな……」

我に返ったアリサはジト目で指摘し、オリヴァルト皇子のエウシュリーちゃん達への質問を聞いたミュラーは考え込んだ。



「あら、よくご存じですね〜。ちなみにブラックエウシュリーちゃんがこの後向かう出張先である”封緘のグラセスタ”の中心人物は”ジェダル・シュヴァルカ”という方ですよ〜。」

「”ジェダル・シュヴァルカ”ですって……!?」

「確かその名前はハイデル叔父上の暗殺依頼を請け負い、叔父上を暗殺した魔神の仲間である異世界の”傭兵”でしたよね?」

「ええ…………」

「……なるほどね。そういえば、あの男の周りにもリィンのように”天使”に”魔神”、それに”女神”がいるからあの男もまたその天使のメイド達が言ったように異世界で何らかの”伝説”を作る中心人物――――――つまり”時代が望む英雄”なんでしょうね。」

「”人を惹きつける力もまた、時代が望む英雄に備わった力”か……」

「つー事は、テメェはバレスタイン達がルーレでやり合ったとかいう傭兵の所に向かうから、あの傭兵の仲間になるって事かよ。」

エウシュリーちゃんが口にしたある名前を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中シェラザードは厳しい表情で声を上げ、真剣な表情を浮かべたアンゼリカの確認にサラは頷き、セリーヌは目を細め、ガイウスはかつてヴァイスから聞いた言葉を思い返し、アッシュは厳しい表情でブラックエウシュリーちゃんを睨んだ。



「ズルズル……何か勘違いしているようだけど……モグモグ……”私の出張先のご主人様であるジェダル・シュヴァルカは貴方達が知っているジェダル・シュヴァルカ”ではないし……ズルズル……さっきその人が挙げた以前にも私達が支えた”ご主人様”――――――”戦女神”という名の”伝説”の中心人物である”神殺しセリカ・シルフィル”と”幻燐の姫将軍”という名の”伝説”の中心人物である”半魔人の王リウイ・マーシルン”も”貴方達が知っている二人ではないわよ。”」

「え……それってどういう事なんですか?」

「”名前だけが同じの別の人物”という訳でもなさそうだな。俺達にとっても聞き覚
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