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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
11-?
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今、建てている 新居 出来るのが 夏頃になるので、その後にと思っています」

「お父さん あんまり、飲みすぎたら嫌よー 蒼も・・」と、美鈴は焼きとりをあぶりながら言っていた。

「ばかやろう 美鈴を守ってくれる人が出来たんだ こんなめでたい事があるかー ワシはもう、いつ、くたばっても良いんだ」

「お父さん もう 酔っているのー まだ、元気でやることあるんだからね」

「そうだね 昔みたいに ナカミチを地域の一番店にしなきゃぁな そーいえば、蒼君の家族も揃って、よく食べに来てくれていたよなー」

「お父さん なんかー 何か、思い出したのー」と、美鈴が料理箸を持ったまま、レンヂの前から寄ってきた。

「うーん 前も、ナカミチがみんなから慕われていたんだよ 今、みたいにな でも、もっと客席は多かったような気がする なんだろうな 妄想なんだろうか」

「ちがう! 妄想なんかじゃぁ無いわ 現実よ お父さんは、私が小さい頃から、お店で頑張っていてくれていたわ 思いだして」と、美鈴はお父さんに抱き着きながら言っていた。

「そうなんか やっぱりか 時々 ふっーと 別の調理場の光景が出て来るんだ」

「そうよ 松永さんなんかも居たでしょ」

「そーいえば 松永さんか うん 居た どうしてだ?」

「だって お父さんと働いていたのよ あそこのお店じゃぁ無くて 昔のナカミチで」

「そうなんか 確かに松永が居たなぁー」

「うん ゆっくり思いだして 蒼 ごめんね ほったらかしにして」

「いいとも 回復にむかってきて良かったじゃぁ無いか」

「うん 蒼が来てくれたお陰かも」と、美鈴と話していたら、お父さんは隣の部屋に移って、真ん中に置いてある小さな座敷机に移って

「蒼君 こっちで飲まないか どうも、そっちは落ち着かなくてな ワシはあぐらの方が性に合っているんだ」と、自分のコップを持っていった。

「そうですか じゃぁ 僕も」と、移った。部屋の隅の棚には、切れたミサンガと貝殻がおいてあった。貝殻は以前に行った砂浜で美鈴が拾っていたものだろう。そういうことを大切にしている美鈴に僕は、魅かれたんだ。そうしたら、お父さんは

「海岸でな 小さい女の子と遊んでいる光景も、時々、浮かぶんだ だけど、どうも美鈴では無い気がするんだよ 美鈴の時は、側にもう一人女の子がいて、芝生に座って何かで遊んでいるんだ 一人は、美鈴なんだけど、もう一人は解らないんだよ でも、仲良く遊んでいた 誰なんだろう」と、しみじみしゃべり出したのだ。

 美鈴はその時、僕の顔を見つめてきた。どうしょうかと言って居るようだったので、僕は・・うなずいて返事をしたつもりだった。

「お父さん あのね 聞いてよ 前も話したけど その子 私の妹な
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