第四百七十七話 魔王の仲間達その十三
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「自分の器を見せる様なものだ」
「なら魔王様は」
「そうなることはない」
アクにきっぱりと答えた。
「何があってもな」
「そうですよね」
「まして自分より弱い者をいたぶることなぞだ」
九内はさらに言った。
「論外だ」
「私のお尻叩いたでしょ」
「あれはお仕置きだ」
ルナにはこう返した。
「今はしていないな」
「それはそうね」
「そんな下衆な趣味は持ち合わせていない」
「それで力をなのね」
「今の様に使っている」
溺れることなくというのだ。
「そうしている」
「そういうことね」
「そしてだ」
九内は言葉を続けた。
「ライダーの人達の力を見せてもらっているが」
「どうかな」
「正直驚いている」
ディエンドに顔を向けて答えた。
「戦闘力では私より遥かに上だな」
「そう言ってくれるんだ」
「冷静に見てな」
そうだというのだ。
「恐ろしいまでだ。しかし」
「それでもなんだ」
「それぞれの特徴があり」
そしてというのだ。
「戦術次第で強さがかなり左右されるな」
「僕にしてもね」
「あんたは銃を使う」
その戦闘スタイルを言うのだった、ディエンドが主に銃を使って戦うことを訓練を通して見たのである。
「だからだ」
「それでだね」
「その使い方次第でだ」
「僕もかなり違うね」
「見れば経験もかなり積んでいてだ」
只でさえかなりの域にある戦闘力がというのだ。
「我々では手も足も出ない」
「正直驚きました」
桐野も微笑んで言ってきた。
「海東さんのお強さには」
「さっきの手合わせでだね」
「はい、まさに手も足も出なかったので」
「俺もいたのにな」
田原も言ってきた。
「あんた達の強さは相当だ」
「しかしだな」
九内はディエンドにあらためて言った。
「訓練を積めば」
「うん、絶対にね」
「我々も君達の域にまで達することが出来るな」
「そしてゴルゴムの怪人達とも戦えるよ」
「そうだな、ではだ」
「これからもだね」
「訓練を積んでいこう」
こう言うのだった。
「日々な」
「そうしていこうね、やっぱり訓練をしていくと」
ディエンドは九内に明るい声で応えた。
「それだけね」
「強くなっていくな」
「そして人の成長には限りがないんだ」
ディエンドは九内達にこのことも話した。
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