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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百七十七話 魔王の仲間達その十二

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「滅ぼされる」
「そうなるか」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「俺達によってそしてな」
「自分自身にだな」
「そういうことだ」
「怖い話だな」 
 フジも腕を組んで真剣な顔で言った。
「力を手に入れてもか」
「そこでどうかだ」
「そういうことか」
「それは俺達も同じだ」
「強くなってもだな」
「その手に入れた力をどう使うか」
「それでどう心を保つか、か」
 ディケイドの話を聞きつつ言った。
「そういうことか」
「その通りだ」
「怖い話だな」
「けれど事実ね」
 バタフライは全てを受け入れ悟った顔でいった。
「そのことは」
「そうなんだよね」 
 ディエンドも言ってきた。
「人間最も怖いのはね」
「力を手に入れた時ね」
「そうなんだ、若しも」
 それこそというのだ。
「その力に溺れたら」
「終わりね、私達の世界の貴族なりも」
 彼等もというのだ。
「そうなのよね」
「力が欲しいと思っても思わなくても」
「力が手に入ったら」
「その力をどうするか」
「そのことが問題ね」
「溺れないことだよ」
 その力にというのだ。
「絶対に」
「私達もそうね」
「その点九内さんは人間だよ」
 彼はというのだ。
「僕達と同じだけかな」
「力に溺れるなぞそれまでの輩だ」
 九内は煙草を吸いつつ述べた。
「所詮な」
「そうだね」
「どんな力を持ってもだ」
「それに溺れないのがね」
「真の人間ということだな」
「魔王でもだね」
「私は魔王だが人間だ」
 このことを揺るぎなく言った。
「あくまでだ」
「そう、だからね」
「それでだ」
「溺れないね」
「力は溺れる為には存在しない」
 九内はこうも言った。
「使う為にある」
「そしてその使い方も」
「有意義にだ」
 煙草を右手に持って語った。
「そう使う為のものだ」
「そう、まさにね」
「その通りだな」
「九内さんの言う通りだよ」
 ディエンドも答えた。
「力を手に入れても」
「どう使うかだな」
「うん、それ次第でね」
 まさにだ。
「人間でいられるし」
「人間でなくなるな」
「そうなるんだ」
「力に溺れるなぞ下らん」
 九内はまたこう言った。
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