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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜 
紅白戦
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ていた紅白戦をするぞ」

これを聞いた瞬間、私たち一年生は全員顔を見合わせました。先輩たちの人数は17人。さらに紅白戦となれば選手の交代もあるわけで……

「私たちも出れるってことですか?」
「もちろん。というか、全員試合には必ず出す」

それを聞いてますますテンションが上がる私たち。ただ、さすがに騒ぎすぎたかと思い先輩たちの方を見ると、陽香さんは淡々とした口調で監督に問いかけます。

「チーム分けはどうしますか?」
「そこは俺が決める。そのために今日から毎日ポジションに着いてのノックをするからな」

そう言いながらノートを取り出す監督。そこには私たちをどこに守らせるか書いてあるようで、ポジションと名前を言い始めます。

「ピッチャーは適当に回すから……莉子、莉愛にキャッチャーを教えてやってくれ」
「わかりました」
「!!」

いきなり名前を呼ばれてビックリしてしまう。でも、すぐに状況を理解するとすぐに笑みが溢れた。

「他には?」
「優愛か明里にもやってもらおうと思ってるが、今日はいいや」

明日以降キャッチャーをやることになった優愛ちゃん先輩は嫌そうな声を出していた。明里さんは全然気にしている様子はないけど、優愛ちゃん先輩そんなにやりたくないのかな?

「ファーストはーーー」

次々にポジションを発表していく監督。ただ、これは今日の練習用らしく明日以降はまた変更があるらしい。でも、これは私にとっては大チャンス!!

(初めての試合……楽しみ!!)

あの人に出会ってからずっと目指してきたキャッチャー。それをやれる日がこんなに早く来ると思っていなかった私は、ウキウキ気分を止められないまま、その日の練習に入りました。















第三者side

「陽香、莉子」

ミーティングが終わりアップに移動しようとした選手たち。その中で、中心人物である二人を真田は呼び止める。

「栞里、伊織。先にアップ始めててくれ」
「「了解しましたぁ」」

三年生の中心人物である二人に声をかけ、先に練習を始めさせる。そこまで来て、呼び止められた二人は何用なのかすぐに理解した。

「紅白戦のチーム分けですか?」
「あぁ。一応決めてある」

他のメンバーたちの前では決めてないと伝えたがそれは建前。この一週間の練習に全員が真剣に取り組んでもらうための方便だった。
実際にはチーム分けはすでに決まっており、誰がどこから出るのかまで決まっているのだ。

「私たちがそれぞれのキャプテンということでいいんですね?」
「それなんだけどな……」

陽香と莉子はこのチームの中心人物の中でもトップ2と言っていい。順当に行けば二人を別々のチームにすることがセ
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