第四百七十六話 魔王の来訪その十二
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「だからここにいる連中もだ」
「全員だな」
「人間だ」
こう言い切った。
「その他の誰でもない」
「そういうことだな、では戦いに出ている面々が戻れば」
九内は門矢に応えつつこれからのことに言及した。
「あらためてだ」
「お互いにだな」
「話だ」
それをするというのだ。
「それをしていこう」
「それではな」
「それとスサノオですが」
アクは今の自分達の究極の敵の話をした。
「黒く光る不思議な」
「機械の姿をしていた」
九内も言ってきた。
「バッタと人間を合わせた様なな」
「ああ、シャドームーンだね」
海東は二人の話を聞いて言った。
「あいつを黒くした姿だね」
「心当たりがありますか」
「うん、じゃあそのことも後でね」
「お話してくれますか」
「ゴルゴム全体のこともね」
スサノオだけでなくというのだ。
「話させてもらうよ」
「そちらもですか」
「細かい能力まで書いたものをね」
「それは有り難い」
九内はその話には微かに笑って応えた。
「やはり敵のことがわかるとな」
「それならだね」
「その分戦いやすい」
そうなるからだというのだ。
「だからな」
「そのこともだね」
「話してくれ」
「ファイル、本だけれどいいかな」
「構わない」
これが九内の返事だった。
「それなら話の後でだ」
「ゴルゴムについて書かれた本をだな」
「それぞれの怪人のね」
「それを読ませてくれるか」
「君達全員にね」
「そのことも楽しみだ」
九内は笑みを浮かべて述べた。
「ではな」
「後でね」
「読ませてもらう」
是非にというのだった。
「そうさせてもらう」
「敵を知ればな」
小野寺も言ってきた。
「その分な」
「敵の能力、長所も短所もわかるとな」
「こちらが有利になるな」
「敵を知り己を知ればだ」
九内はこうも言った。
「まさにだ」
「それでだよな」
「勝てる可能性が高くなる」
「ああ、だからな」
「ゴルゴムも知ろう」
「そういえば私達ゴルゴムのことは全く知らないわ」
トロンが言ってきた。
「それも全くね」
「そうだったんだな」
「物凄く強くて」
そしてというのだ。
「暴れるだけだけれど」
「どういった怪人かまではか」
「わかっていないわ」
「その名前すら知らない」
九内も言った。
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