166 少年を追い続ける
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」
『はい、今やってみます。少し待っててください』
長山は少し黙った。
「どうしたのかしらあ?」
「すぐに分かるってわけじゃないでしょ。ちょっと待ってあげるといいんじゃないかしら」
だが、その時、一行に何かが襲い掛かった。冬田の羽根から皆が振り落とされる。
「キャアーーー!!」
「助けてえ!!」
冬田の悲鳴に羽根が動いた。羽根は急に巨大な花を出して冬田達の落下を防いだ。
「これが冬田さんの羽根の力っ・・・?」
りえは驚いた。そして周りを確認する。12人もの人間に包囲されていた。
(これって一体っ・・・!?)
長山は杉山の行方を捜索中だった。
「冬田さんとかあり姉の声がしたけど杉山君を捜してくれって頼まれたの?」
さりが聞いた。
「はい、冬田達は杉山君の行方を探してるみたいです」
「そっか・・・」
(そう言えば杉山君って異世界に来てから誰とも喋ってなかったわね・・・)
りえ達は12人の人間と対峙していた。
「何よっ、あんた達っ!?」
しかし、相手は常に同じ声で喋る。
[貴様ら、主に逆らいし者共。始末しよう]
「はあっ!?」
その時、人間達は大石が飛び、斧や剣を持って襲い掛かる。
「この!」
みゆきがブーメランを投げる。ブーメランから光線が放たれ、斧や剣、石を破壊する。鈴音も錫杖から氷を出して敵を凍りつくす。しかし、彼らはすぐに動けた。
「効かない・・・?」
「もしかして、『道具の攻撃』が通用しない相手かもしれないわ」
ありはタマサイの能力を利用する。
「エク・カムイ!」
ありはアイヌの神・カムイを召喚した。
「我は疫病の神・パヨカカムイ。貴様らを成敗してくれよう」
パヨカカムイは弓を放った。人間達は苦しみ、そして消滅した。
「お姉さん、凄いですね!」
みゆきは褒めた。
「まあね」
「12人の使徒を容易く葬るとはな・・・」
別の声が聞こえた。
「誰なのっ!?」
「私か?我が名はエンプレス・マチルダ。神聖なる女王よ」
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