第十四章 慶賀雲音
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千葉県我孫子市立第二中学校。
魔法使い所属人数 十人。
Bクラス適合者 四人。
Aクラス適合者 六人。
「ここはまあまあやな。……次は」
千葉県我孫子市立第三中学校。
魔法使い所属人数 四人。
Bクラス適合者 一人。
Aクラス適合者 三人。
「お、ここ、ええんちゃう? あれ、確かここ、樋口のおっちゃんが校長やっとるとこや。……ええと、なんやて、はあ、卒業でごっそり抜けて人手不足かあ」
全部で四人ちゅうのが少な過ぎて、確率的にアレやけど、でも、Aもおるのやし、ここは有力候補やな。
樋口のおっちゃんという知った顔もおるんで、やりやすいしな。
「明木……あきらぎ、と読むのか。あきらぎはるな……ははっ、平和ボケしてそうな顔しとるわ。おおとりせいか、こちらも。なんやお嬢様って感じやねんなあ。へいけ、武士か。つうか顔が子供やん。あきばかずみ、ごっつ凶悪そうな顔をしとるわあ。こいつらこんなんでホンマにAなんかなあ。まあええけどね」
次。
画面を切り替える。
千葉県浦安市立千鳥中学校。
目ぼしいのはなし。
次。
茨城県取手市立押切中学校。
茨城県土浦市立土浦第七中学校。
「みんな、いかついヤンキー顔やなあ。すげえな茨城って。ほな、次は……」
宮城県仙台市青葉区立前堀中学校。
魔法使い所属人数 十人。
Bクラス適合者 九人。
Aクラス適合者 一人。
非所属(魔法使い適正者)
特Aクラス 一人。
「はああああああ? なんやの、これ」
応芽はつい身を乗り出して、画面を覗き込んでいた。
特Aが非所属て……
まだ魔法使いになっていない、化物級の魔力器を持つ者がおるんか。
「適正判断が出たばかりってこと? どんなやつや、こいつ」
空間画面をタップし、特Aクラスとされている者の情報を表示させる。
赤毛がピンと跳ねている、おっとりした感じの女子の顔が表示された。
令堂 りょうどう
和咲 あさき
二〇三二年(令和十四年) 生まれ 十三歳
「こんな、とろそうな、アリも殺せんような顔でなあ。宝の持ち腐れちゃうの? あっ、さっきの千葉の、樋口のおじちゃんとこ、こいつそこに行かせたらええんちゃう?」
もともとこいつ、転校を繰り返しとるみたいやし、なら慣れっこやろ。
「特使様の権限や。よし、令堂和咲、お前は千葉の学校に転校や!」
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