暁 〜小説投稿サイト〜
魔法使い×あさき☆彡
第十四章 慶賀雲音
[34/35]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
替える。

 千葉県()()()市立第二中学校。
 魔法使い所属人数 十人。
 Bクラス適合者 四人。
 Aクラス適合者 六人。

「ここはまあまあやな。……次は」

 千葉県()()()市立第三中学校。
 魔法使い所属人数 四人。
 Bクラス適合者 一人。
 Aクラス適合者 三人。

「お、ここ、ええんちゃう? あれ、確かここ、()(ぐち)のおっちゃんが校長やっとるとこや。……ええと、なんやて、はあ、卒業でごっそり抜けて人手不足かあ」

 全部で四人ちゅうのが少な過ぎて、確率的にアレやけど、でも、Aもおるのやし、ここは有力候補やな。
 樋口のおっちゃんという知った顔もおるんで、やりやすいしな。

「明木……あきらぎ、と読むのか。あきらぎはるな……ははっ、平和ボケしてそうな顔しとるわ。おおとりせいか、こちらも。なんやお嬢様って感じやねんなあ。へいけ、武士か。つうか顔が子供やん。あきばかずみ、ごっつ凶悪そうな顔をしとるわあ。こいつらこんなんでホンマにAなんかなあ。まあええけどね」

 次。
 画面を切り替える。

 千葉県(うら)(やす)市立()(どり)中学校。

 目ぼしいのはなし。
 次。

 茨城県(とり)()市立(おし)(きり)中学校。

 茨城県(つち)(うら)市立土浦第七中学校。

「みんな、いかついヤンキー顔やなあ。すげえな茨城って。ほな、次は……」

 宮城県(せん)(だい)(あお)()区立(まえ)(ぼり)中学校。
 魔法使い所属人数 十人。
 Bクラス適合者 九人。
 Aクラス適合者 一人。

 非所属(魔法使い適正者)
 特Aクラス 一人。

「はああああああ? なんやの、これ」

 応芽はつい身を乗り出して、画面を覗き込んでいた。

 特Aが非所属て……
 まだ魔法使いになっていない、化物級の魔力器を持つ者がおるんか。

「適正判断が出たばかりってこと? どんなやつや、こいつ」

 空間画面をタップし、特Aクラスとされている者の情報を表示させる。

 赤毛がピンと跳ねている、おっとりした感じの女子の顔が表示された。

 令堂 りょうどう
 和咲 あさき
 二〇三二年(令和十四年) 生まれ 十三歳

「こんな、とろそうな、アリも殺せんような顔でなあ。宝の持ち腐れちゃうの? あっ、さっきの千葉の、樋口のおじちゃんとこ、こいつそこに行かせたらええんちゃう?」

 もともとこいつ、転校を繰り返しとるみたいやし、なら慣れっこやろ。

「特使様の権限や。よし、令堂和咲、お前は千葉の学校に転校や!」

 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ