暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga31王の帰還〜Return〜
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ける。マイスターがやめるように肩をタップしてくるけど知ったことか。んで、息継ぎのためにアイリが口を離した瞬間、「ストップ! 待て! これ以上は!」って叫んだマイスター。アイリをトンッと押しのけると、マイスターは這って逃げようとした。

「逃がさないよ、マイスター」

界律の守護神(テスタメント)としての時間、最後の最後でトラウマを植え付けられたくないんだが!?」

「トラウマなんて酷いよ? あーあ。アイリも人間だったらな〜。そしたらマイスターの子どもを生めたのに〜」

シグナム達やアイリやアギトお姉ちゃん達は、エッチなことは出来るけど妊娠までは出来ない。人間に見えても、どうしてもその一線は越えられない生命がアイリ達だ。ほぼ永遠の若さと衰えない強さは確約されてるけど、愛する人と結ばれないのは悲劇だよね・・・。

「でもま、出来ないことはないんだし、マイスターが消えちゃうまでヤろうか?」

「待てアイリ! それは以上は犯罪だぞ! 犯罪者である俺が言うのもなんだが、人の尊厳を傷つけるようなことはしてはいけない! な? 頼む!」

マイスターの戦闘甲冑と同じデザインだけど色は白な騎士服を解除して、局員の青ジャケットのボタンを外して、パサッと脱ぐ。次にブラウスのボタンを外そうとしたその時・・・

「なんや面白いことしてるな? アイリ」

「「っ!!?」」

今この場で絶対に聞こえないはずの声に、アイリとマイスターはビクッと体を震わせた。声がしたのはアイリの背後で、バッと振り返ってみればそこには騎士服に変身した「はやて!?」が腕を組んで仁王立ちしてた。口はニッと笑ってるんだけど、細められた目の奥は全く笑ってなかった。すごくコワい。

「はやて! 助けてくれ!」

――封縛――

「アイリ? 無理やりはアカンよ? それはもう愛やなくて悪やからな」

「はい。ごめんなさい」

はやてのバインド魔法で拘束されたアイリは直立不動のままで2人に謝った。はやては「よしっ」て頷いたけどバインドは解除せず、アイリをスルーしてマイスターの頭の方に回った。そしてぺたりと女の子座りをすると、「ルシル君。お疲れさまでした」って笑顔を浮かべて、マイスターの両脇に手を挟んで体を軽々と持ち上げた。

「うわっ、軽い!? あ、おかげでこう・・・」

はやてはマイスターを仰向けに寝かし直して、自分の太ももの上に頭を乗せた。それは膝枕ってやつで、はやてはマイスターの頭を優しく撫で始めた。マイスターは何も言わずに受け入れて、体から力を抜いた。

「なぁ、はやて。君はどうしてここに・・・?」

「今さらやね〜。・・・マリアさんがちょこちょこっとな」

ふっと遠い方を見たはやての視線につられてそっちを見てみるけど、誰もいない。け
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