暁 〜小説投稿サイト〜
物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
お泊まり会@一条家編(朝霞、ケイト)
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蛍「そうなんですか!?」

朝霞「そんなに大したものじゃありませんよー。…あ、そういえば今日はお気に入りのものを持ってきているんでした」

蛍「本当ですか!ぜひ見たいです!!」キラキラ


蛍の目が輝いた。よほど興味があるのだろう。


朝霞「ちょっと待って下さいねー。ええと……あった!」ガサゴソ


朝霞は持参したトートバッグから漢字の「点」のようなものを取り出した。真ん中の四角の部分に顔が描かれている。


朝霞「漢字の“点”の下の部分って足みたいで可愛いですよねー。これはそこから着想を得て作った『点ちゃん』です!」

蛍「わあ、可愛いですね!」

ケイト「ノンノン、蛍。コレにはまだ隠されたギミックがアルノデース!」チッチッチッ


ケイトが指を横に振りながら言った。


朝霞「そうなんです。このまま置いても可愛いんですけど、この裏のネジを回して放すと…!」キリキリ

点ちゃん「」シャカシャカ


朝霞がネジを回して手を放すと点ちゃんが走り出した。


朝霞「ご覧のとおり動きます!」

蛍「すごい!朝霞さんよく考えつきますねー!」パチパチ

朝霞「ありがとうございます!こういうのは閃きですね。アートに実用性求めちゃダメですよ」エヘヘ


蛍に褒められ、朝霞もまんざらでもないようだ。


蛍「私も何か作りたいですね。今まで『ネコまり鉛筆立て』、『こまぐるみ』、『メカこまぐるみ』と作ってきたからなあ。次は何を作ろう…?」ウーン

ケイト「そーいえば夏海がマペットをヨク作ってマスネー」

蛍「マペット?手を入れてパクパクするアレですか?」

ケイト「ソウデース」

蛍「マペットかあ…でも作り方が分からないんですよねー」

ケイト「蛍は裁縫が得意デシタヨネー。夏海にマペット作りを教わったらどうデスカー?」

朝霞「ああ、麻生さんも『誰かとマペットば作って一緒に遊びたかー!』って言ってましたし丁度いいかもしれませんねえ」

蛍「いいですね、私はマペット作りが覚えられて夏海さんも満足できる。まさに一石二鳥です!」

ケイト「ジャア明日、夏海にお願いしてみまショー!」

蛍「はい!」ニッコリ


蛍は笑顔で答えた。




ーーー乙女たちの女子会は深夜まで続いたという。
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