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提督はBarにいる。
艦娘と提督とスイーツと・72
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 鼻の下に白い牛乳ヒゲが付いているのを指摘してやると、途端に赤くなって腕で拭おうとする曙。改二になって見た目も大人っぽくなったと思ったが、中身はまだまだ子供だな。

「なにニヤついてんのよ、キモッ」

「いやなに、お前はいつまで経っても変わらんなぁと思ってな?」

「はぁ!?アタシが子供だって言いたいワケ!?」

「いやいや、子供だって言い張るには少々肉付きが良すぎるだろ?太ももとか尻とか」

「バカ!変態!スケベ!」

「知ってる知ってる」

 俺はスケベで変態だぞ?自覚はある。むしろ知っててそう言う発言をさせようとする曙の方に問題があると思うんだが。

「見た目はともかく、中身は相変わらずの意地っ張りだって言ってんだよ」





 着任当初、曙はとにかく俺のやる事為す事全てに噛み付いて来た。やれ資源の配分がなってないだの、訓練が厳しすぎるだの、私生活がだらしないだの、挙げ句の果てには提督がBarを経営するなんておかしい、そんな事をしている暇があったらもっと提督らしい仕事をしろ、と来やがった。当然のごとく俺の料理と酒を楽しみにしている奴等は激怒。一時期曙は目の敵にされ、身内同士での演習では袋叩きに逢い、いつも擦り傷や切り傷だらけだった。

「なぁ曙よぉ。何でそんなに俺に楯突くんだよ?」

「…………フン、アンタみたいなのがアタシは嫌いなの。話しかけないでくれる?」

 傷だらけの顔でそっぽを向き、目線を合わせようとはしない曙。

「でも会話はしてくれんのな」

「なっ……だって!一応アンタは上司な訳だし、話くらいは聞かないと、失礼だし」

「ふ〜ん、そのくらいの分別はあるワケだ」

「うっさいわね!それが何!?」

「まぁ、とりあえずはそれでいいや」

「はぁ?」

「俺ぁな、曙。無理に俺を好きになれとは言わん。ただな、俺は俺だ。それは変えられんし、変わるつもりもねぇ」

「そこは努力しなさいよ、このクソ提督!」

「やだね。だが、俺は俺なりにこのクソッタレな世界をどうにかしたいと思ってる。お前もそうだろ?」

「そりゃあ……そうだけど」

「だろ?なら、俺はこのままやり方を貫く。そこは実績で示していく。お前は部下として、俺が上司として信用出来る人間かを判断しろ」

「……信用出来ないと思ったら?」

 俺は一枚の紙を取り出し、サインをして判を捺した。

「転属届けだ。俺のサインと捺印もしてある。後は大淀に提出すれば好きな所に転属出来る魔法の紙だ。これをお前にやる」

 本来は特殊な事情で戦えなくなった艦娘なんかを問答無用で後方へ送ったりするための書類なんだが……まぁ一枚位はこういう目的に使っても大丈夫だろ、多分。

「で?ど
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