第131話
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によって操られている”光の剣匠”を討つことも止むを得ないとの考えで、”紅き翼”はそれを阻止して”光の剣匠”を”呪い”から解放しようとしているとの事ですから、既にオルディスの戦端も開かている以上館内でも戦闘が繰り広げられている可能性は高いかと。……最悪の場合、”灰獅子隊”、”紅き翼”、そして”光の剣匠”達による三つ巴の戦いが起こっているかもしれません。」
「そっか………全くリィン君達もその子爵さんが操られている事で子爵さん自身にとっては不本意な戦いを強いられていると知っていながら、オルディス奪還の為に子爵さんを討つつもりなんて融通が効かないわね……」
エステルの疑問にケビンの隣にいるシスター――――――ケビンの従騎士である星杯騎士――――――リース・アルジェントは頷いて真剣な表情で答え、リースの話を聞いたエステルは疲れた表情で溜息を吐いた後ジト目でリィン達を思い浮かべた。
「それについては仕方ないよ。彼らは”上の命令が絶対の軍人”なんだから、”優先すべきは自分達の感情ではなく、軍務”だよ。」
「ましてや相手は帝国でも5本の指に入ると謡われている達人クラスの武人……幾らアイドス達の協力があるとはいえ、彼ら自身はまだ”未完の大器”なのですからそのような彼らが達人クラスの武人相手に”加減”等すれば彼らから犠牲者が出る可能性が高まるのは目に見えているでしょうから、仲間や部下の犠牲者を減らす為に彼らは”軍人として最適な判断を決断した”だけの事ですわ。」
「それくらいは言われなくてもわかっているわよ。ラピスとリンの記憶と統合する前のあたしはともかく、”為政者としての考え”も身についていえるラピスとリンの記憶と統合した今のあたしは”リィン君達の判断は決して間違っていない事くらいは理解しているわ。”――――――ま、だからと言って遊撃士のあたし達が困っている人達に手を差し伸べる事とは別だけどね。」
「えへへ……ミント達は困っている人達を助ける”遊撃士”だもんね♪」
ヨシュアとフェミリンスの指摘に疲れた表情で答えたエステルだったが口元に笑みを浮かべ、エステルに続くようにミントは無邪気な笑みを浮かべた。
「ハハ、エステルちゃん達らしい答えやな。できればオレ達も加勢したい所やけど、生憎連合の関係者達とやり合う事は”上”の方から禁じられているから、オレ達がエステルちゃん達に協力できる事はここまでや。」
「私達の分も含めて副長やロジーヌさん、そしてオリヴァルト殿下達を助けてあげてください。」
「うん、任せて!――――――来て、カファルー!!」
エステル達の様子にケビンは苦笑し、リースは静かな笑みを浮かべてエステル達に見送りの言葉をかけ、リースの言葉に力強く頷いたエステルはカファルーを召喚し
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