第131話
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〜カイエン公爵家城館・正面ロビー〜
「トマス教官!それにロジーヌも!」
「よかった……やっと目覚めたんですね……!」
「ええ、心配をおかけして申し訳ございませんでした。」
トマス達の登場にエリオットとアリサは明るい表情を浮かべ、二人の言葉にトマスは笑顔で返した。
「そちらの二人は一体……」
「それぞれ”支える篭手”の紋章を服につけていますから、遊撃士の方達のようですが……」
「嘘!?貴方は……!」
「ハハ……まさかエステル君達より先に貴方と再会する事になるとはね。」
「ジンさんじゃない!どうしてここに?」
一方大柄な男性達の正体がわからないガイウスとセドリックが不思議そうな表情で二人を見つめている中、サラは驚きの表情で声を上げ、オリヴァルト皇子は懐かしそうな表情で男性を見つめ、シェラザードは信じられない表情で男性に訊ねた。
「お前達も知っての通り、共和国は連合によって滅ぼされちまったからな。連合による占領後の旧共和国の状況も落ち着いたから、”弟子”に協力しているお前さん達の助太刀にさっさと向かえとキリカに急かされたんだ。」
「”弟子”って誰の事?」
「フフ、このタイミングで援軍をよこしてくれるなんて、さすがは”師匠”だよ。」
大柄な男性の話を聞いたフィーが不思議そうな表情で首を傾げている中、アンゼリカは苦笑しながら答え、アンゼリカの答えを聞いたアリサ達はそれぞれ血相を変えた。
「ええっ!?そ、それじゃあもしかしてその”キリカ”って人がアンちゃんの……!」
「ああ……私に”泰斗流”を師事してくれた”師匠”さ。以前はギルドの受付を務めていたけど、3年前の”リベールの異変”後にロックスミス大統領直々の誘いによって旧共和国の情報機関の”室長”を務めるようになったと聞いているよ。」
「なっ!?きゅ、旧共和国の情報機関の”室長”!?」
「まさかアンゼリカ先輩にそんな特殊な立場のお知り合いがいたなんて……」
「その人って、”飛燕紅児”の異名で呼ばれている人でしょ?情報局の情報だとその人は『泰斗流』の奥義皆伝者だから、アンゼリカとも何らかの関係があると思っていたけど、まさか師弟の関係だったとはね〜。」
「つー事はあんたもゼリカと同じ”泰斗流”の使い手なのか?」
トワの疑問に答えたアンゼリカの説明を聞いたマキアスとエマは驚き、ミリアムは興味ありげな表情を浮かべ、クロウはある事を男性に訊ねた。
「ああ。――――――おっと、自己紹介が遅れたな。俺の名はジン・ヴァセック。遊撃士協会に所属しているA級正遊撃士だ。そんでこっちが……」
「同じく遊撃士協会所属、エレイン・オークレールです。ランクは1級です。以後お見知りおき
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