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Fate/WizarDragonknight
芸術は爆発だ
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ゃんから聞いたんだけど……えっと……そう! ジュゥべえ!」
『僕はキュゥべえだよ』

 妖精、キュゥべえはにこりともせずに友奈を見上げる。

『確かに、召喚の場面には立ち会ったけど、直接会うのは初めてだね。君……というより、セイヴァークラスの監督役のキュゥべえだよ。それで君は……』

 キュゥべえは、静かにシブタクを見つめる。
 シブタクは「な、なんだよ?」と目を白黒している。

『どうやら彼にはまだサーヴァントはいないようだ。今のうちに始末した方がいいと思うよ?』
「本当に人の気持ちを理解しないんだね」

 友奈はむっとして、シブタクに向き直る。

「いい? これは、令呪っていって、危険な……」
「みぃーつけた。……うん」

 だが、その途中で友奈の言葉は遮られた。
 振り向くと、ムー大陸の遺跡。その壁の一か所に、それはいた。

「二人。ねえ?」

 壁に開いた大きな穴。通路が途中で切られてしまったのであろうと推測できるところ。そこに、金髪の男がいた。
 左目を長い前髪が隠し、黒い衣をまとった男。彼はにやりと笑みながら、友奈とシブタク、そしてキュゥべえを見る。

「何だァ? 監督役だって暇じゃねえんだから、そうやって質問攻めにするのはよくないだろ? うん」
「えっと……誰?」

 友奈の疑問に、男は肩を震わせる。

「何、オイラはただのサーヴァントだ。ちっくらこの芸術センスのねえ大陸をエンジョイしてるだけだ。うん」
「エンジョイ?」

 友奈は首を傾げる。だが、彼はそれを聞かずに、懐より何かを取り出した。

「何あれ?」
「何。ちょっとした、お近づきの印だ。うん」

 彼は友奈の前に飛び降りる。

「オイラは芸術家でな。こういう粘土が好きなんだ。うん」
「おお、どうも」

 シブタクは何の疑いもなく、その粘土を受け取った。土偶のような形状の真っ白な芸術作品だった。
 だが、友奈はそれを見て、デイダラの表情を見たと同時に、血相を変えた。

「いけない! それを……」

 キュゥべえがバイクから離れ、どこかへ消え去ると同時に、男は言った。

「芸術は 爆発だ」

「へ?」

 友奈が変身し、シブタクが素っ頓狂な声を上げた時にはもう遅い。
 友奈の手が粘土に届く、ほんの数瞬前に。
 粘土は、眩い光とともに爆発。
 シブタクの姿は、爆炎に飲まれて消えてしまった。

「あ……あ……」

 シブタクがいた虚空。バイクのパーツだけが転がるそこを、友奈はただただ見つめていた。

「あっはははははは? 最高だぜ! 聖杯戦争! オイラたちの芸術が、まだまだ続けられそうだぜ! うん!」

 男は大声で笑いながら、もう一つの粘土を出す。

「さあ
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