暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘と提督とスイーツと・65
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、塩だれ、ワサビ、ソースマヨ、チーズ、カレー、挙げ句の果てにはノーマルをチョコでコーティングしたチョコレート柿の種なんて変わり種まである。

「ただ、亀〇の奴って全体的に小粒なんだよ」

 俺個人の好みとしては噛み応えがあってバリバリ音を立てて食える感じのちょっと堅めの方が好きなんだよな。おかき食ってる感じがして。その基準から行くと亀田の柿の種だと若干役不足感がある。三幸の柿の種は亀田のに比べて大粒で、生地も厚めだから食べていて噛み応えがある。ピーナッツも大粒な気がするし。

※作者の主観です、悪しからず。

「え〜、あの小粒なのが乾き物に丁度いいんじゃないですか。缶ビールと柿ピーの組み合わせとか、最高じゃありません?」

「それは分かる」

 実は柿の種……というか柿ピーが乾き物の定番になったのは平成の始め頃。昭和の終わり頃に発売された『アサヒ スーパードライ』に端を発したドライビールブームに乗っかり、柿の種は手軽で美味しくビールにあう、乾き物の定番にのしあがった。事実、亀田の柿の種はドライビールブームの最中に売上が3倍になったというんだから、そのすごさが伝わるだろう。

「さて、俺の休憩は終わりだ。お前は大人しく柿の種を堪能しててくれ」

「は〜い……」

 ちょっと拗ねた感じで、千歳は大人しく座り直して柿の種をお茶請けに茶を飲み始めた。時計を見れば時刻は3時過ぎ。後2時間、気張って仕事しますかねぇ。


      −2時間後−

 さて、今日の仕事は終わり。店もたまの休みだ。千歳の奴は……

「あ〜らら、随分静かだなぁと思ったら」

 ソファの上で丸くなって寝息立ててやがる。

「おい、いい加減に起きろ」

「ん……にゅう、あぇ?て〜とくぅ」

「寝惚けてやがるな……よっと」

 俺は千歳を肩に担ぎ上げる。

「んぇ……にゃに、するんでひゅ?」

「決まってんだろ、ナニすんだよ」

 正直、千歳に誘惑されてからこっちムラムラしててな。寝込みを襲うようで若干罪悪感があるが、まぁそこはお仕置きも込みって事で。

「昼間に寝た分、今夜は寝かさんぞ?」

「望む所れしゅ〜………」

 翌日、足腰立たなくなった千歳を明石に届けに行ったら滅茶区茶に怒られた。解せぬ。
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