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MOONDREAMER:第二章〜
第三章 リベン珠
第36話 月の都よ、私は帰って来た!
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えそのものであったからだ。
 その者『達』の名前を呼びながら勇美は掛けよって行った。
「依姫さん! 豊姫さん!」
 そう、勇美にとってこれ以上はない、かけがえのない二人であった。彼女達に比べれば、どんな財宝であろうとも勇美には霞んで見える程であったのだ。
 そんな勇美を二人は暖かく迎え入れたのであった。そして三人で固い抱擁をし合う。
 そして勇美は滅多な事では『それ』はしないと心に決めていたが、今この場ではそれも許されるだろうと無意識の内に想い、気付けば大粒の涙を流していたのだった。
「豊姫さん、依姫さん。私……やりましたぁっ……!」
「偉いわ、よくやりました勇美ちゃん」
「まさかあなたがここまで来れるようになるとはね……。感慨深いものです」
 最早、今は下手な言葉は野暮というものだろう。勇美は今までで最高のプレゼントを享受しながらその気持ちを心行くまで堪能するのだった。
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