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Fate/WizarDragonknight
見滝原遺跡
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を動かし続ける。

「あれは、古代の文明で、戦争の兵器の一つであり、滅びた種族が作ったものであり、そして力だった」
「力……?」
「んなバカな? オレも響がああなったし、気になったから調べたけど、そんな利用方法は理論的に難しかったぞ」

 コウスケが言った。

「あれは確かに内包するエネルギーはすげえ。でも、せいぜいできたところでボヤ騒ぎができる程度のもんだ。兵器っていうのは大げさだぜ」
「ああ、やっぱりそういうオカルトものって、実際に研究している人もいるんだね」

 コウスケのコメントを無視し、キャスターは壁の埃を撫でる。

「ベルセルクは、当時はある文明の中にいた。一般的に知られるベルセルクは、後の世に現れた他人の空似に過ぎない」
「でも、この遺跡とベルセルク、一体何の関係があるんだ?」

 コウスケが天井を仰ぎながら尋ねた。

「そもそもこの遺跡は、もう何十年も前に発掘されて、中だってもう調査し尽くされてる。ここはあくまで、縄文時代に見滝原に住んでいた人たちが作った神殿の類だ。お前らが血眼になっても、何も出てこねえだろ」
「……そう。資格のないものにとっては、ここには何もない」

 すると、キャスターの壁を撫でる手が止まった。彼女はまるで石像になったかのようにその場で凍り付いていた。

「キャスター?」
「……話を戻そう」

 キャスターは姿勢を全く変えないまま続けた。

「私が以前、ベルカと呼ばれる文明にて生きていた時。異世界から侵略があった」
「侵略?」
「絶大なる力を手に、自らの世界のみならず、他の世界をも我が物にしようとした勢力。権力に溺れ、力に溺れ、瞬く間に全てを得ていった者たち。長く続いた戦いだったが、ある時、そんな勢力などなかったかのように一夜で消滅した者たち」
「?」

 キャスターの声には、力が込められていく。

「我がマスター。こちらに光を」

 キャスターの声に、ほむらが懐中電灯を向けた。
 キャスターの手の先に、それがあった。先日博物館にもあったものと、まったく同じ紋章が。

「その名は、ムー」

 埃だらけの遺跡の壁で、ただ一つ。鮮明な赤で記された紋章が、そこにあった。

「あれはたしか、ムー大陸の……!」

 博物館で見た紋章。それと全く同じものが、そこにあった。
 だが、ハルトとは違い、コウスケは特に驚くこともなく頷いた。

「それはあくまで、ここの人たちがムーと交流があったんじゃないかって説の証拠だな」
「知ってたのか」
「まあ、オレも昔ここ来たことあるからな。でも、その壁には色々と反論できる材料もそろっていて、まだ確証もなにもねえんだと。でも、お前らこの紋章が目的で来たのか?」

 コウスケの質問に、キャスターは頷
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