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ソードアート・オンライン 八葉の煌き
輝く目
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っていたのだから。
「軍の連中がなんでこんな所に居る訳?さっさとお帰り願いたいんだけど。」
「君ら一般プレイヤーのために戦っている私達に対して何と言う狼藉か!」
…さっきも話にはだしたがこれが「軍」だ。当初は攻略のために組まれた超特大ギルド「軍」は今となっては低層フロアの治安維持と勢力拡大に努める言うなればこのSAO内における警察と言えば間違いないだろうか。そいつらが急に方針転換して攻略に乗り出すと言う情報を掴んだのはつい一昨日のことだった。
アスナならきっとかっちかちのこっちこちに生真面目に対応するんだろうなと思いつつ俺は両手を広げておどけた様に言う。
「攻略組最強ギルドの副団長を一般プレイヤーとは…恐れ入るね。」
俺とてこんな言い方は正直好きではない。自分の立場をひけらかしているみたいで…けど「眼には眼を、歯には歯を」だ。相手が立場をひけらかすならこっちも同じようにするのが俺の流儀。
「何を…!」
おーおー怒ってる怒ってる。今にも警察手帳…じゃなかった、剣を抜きそうな勢いだ。さてどうするかね…おや?
「なんだ…あれ?」
視界の端に妙な黒い(もや)を見つけた。と言っても殆ど判別できないが。俺の索敵スキルの目をここまで欺けると言うことは相当に隠蔽(ハイディング)スキルを上げているプレイヤーか或いはただの地形か…後者の方は無いと断言できる。誓っても良い、毎日と言っても良いくらい最前線(ここ)に潜ってる俺はあそこに黒いものは無い。とするとプレイヤーだが果てさて…
「我々は栄えある軍であり、その行軍を邪魔するものは…オイ、貴様聞いているのか!」
「あ、ごめーん。聞いてなかった。」
「貴様…!」
「でもさ、どんな理屈があろうと後ろの兵をここから先に強行に押し進めるのはとても賛成できないな、俺は。」
「屁理屈を…私の部下は攻略程度で根を上げることは無い!」
攻略とは言ってないのに察した、か。まあまあ優秀だな。高慢きちなだけじゃあないらしい。けどさ
「嘘付けぇ、お前等の装備は確かに良いしレベルもそこいらの軍よりは高そうだけどさ…そんなに最前線(ここ)は甘くないぜ、俺の見立てによると…あと10はレベルが欲しいな。」
「それは我々が判断することであって貴様が言うことではない!」
「実力が上の人間の言うことは聞くものだよ?」
「ほう、実力が上と。では『剣聖』殿は我々全員と戦って勝ちを収められると言うのだな?」
前言撤回、高慢きちなだけじゃないと言ったけどそうじゃない。
コイツ、直情的な部分もあってプライドも高いけどたいした人材だ。交渉ってものを心得ている。
…………いや、思い直せば規律って物から最も離れた存在であるゲーマーって言う人種を纏め上げているんだ、この位は口が回らなければ話にならないのかも知れない。
コイツら全員と戦っ
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