暁 〜小説投稿サイト〜
とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第十四話 私はのび太の使い魔ですから
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「………よくまぁ、次元震が起きなかったな」
とあきれられた。やはりけっこうまずい状態だったようだ。とっさに四次元ポケットを使った俺の判断を褒めたい。

 オリシア君はこう魔法の研究者としても(比較対象の知識もないのでホントかどうかはわからないが)一流のようで、次元の狭間虚数空間の先にアルハザードはある、らしい。

 「重層結界が〜」「魔導出力が〜」「次元崩壊が〜」とかなんとかぶつぶつと独り言を始めた。

「こうなると何も聞こえないんだよ?」
「あ〜、そうだよねぇ」
 フェイトがやれやれという感じで話すと、身内にマッドサイエンティストがいるすずかもあははと同意する。

 あぁ、どうやら向こうの話し合い?も終わったようだ。こっちに向かって来る。

 少しお腹も空いたし、ここからはお土産に持ってきた翠屋のケーキでもつつきながら話そうか。





 場所を本当の意味での庭園のテーブルに変えて仕切り直し。
 お茶とケーキを用意して改めて話し合う。



 話してわかったことは、オリシア君もだが、とりわけプレシアさんには生活能力というか一般常識が無いことだ。
 時の庭園育ちのフェイトならともかく、プレシアさんて、ヒュードラの開発時、会社勤めしてたんだよな………。

 どうも行ってしまえばどうにかなる、としか考えてないっぽい。
 3人とも大魔力を持っているので、それで何とかなるというか何とかしてきたっぽい。

 まぁ、それにつけこんで、と言うわけではないのだが事前に考えていた通りに話しが付いた。

 予想通り「こちらに戻って来る気はない」とのことなので、自重せずにもらえるものはもらうことにした。
 ぶっちゃけ、プレシアさんがまっとうな研究者として持っている特許から生ずる莫大な資産や時の庭園という次元航行可能な研究施設だ。こちらに残る元使い魔に資産譲渡するカタチで法的にも整えるらしい。
 この辺はリニス任せだ。

 ………リニスは「次元世界一資産持ちの使い魔」になるな。

 そんなこんなで、ジュエル・シードを10個渡し、リニス以外の地球組は家に帰る。
 リニスが一緒に帰らないのは、ここに残って資産譲渡の手続きから、アルハザード渡航実験の場所のための無人世界の購入や俺達のためのデバイスの作成、違法実験類のデータの抹消など色々やることがあるからだ。
 ホントにたくさんだな………。
 なんと剛毅なことに、管理世界の法的に資産(かね)名声(コネ)があれば、無人世界や安全なロストロギアならある程度個人所有できるらしい。そういえば、vividでルーテシア親子が星1個所有してたか?
 プレシアさんはその魔導師ランクとレアスキルだけでなく、研究者としても「大魔導師」の二つ名でかつて呼ばれており、その
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