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おっちょこちょいのかよちゃん
103 最悪の日
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。神戸の姉に会った時、ゆりの隣の家に住む女子高生が異世界の敵を倒し、その敵は護符を捜していたと電話で姉から聞いた。
(兎に角、絶対に離さないようにしよう・・・)
 さりはそう思った。

 異世界の敵が日本全国で暴れていた頃、札幌にすむ煮雪ありは自分達と杯の所有者とその友達と共に赤軍の命令で杯を狙った東アジア反日武装戦線が脱走した事にはさらなる戦慄を覚えた。そんな時・・・。
「煮雪あり!」
 シャクシャインが現れた。
「大変な事になった。敵が暴れておる!そのタマサイで私と共闘してくれ!」
「ええ、いいわ!」
 ありは市街地へと向かう。そこに暴れる者がいた。多くの人が逃げ、北海道警すら苦労していた。その者はレコードで音楽を流すと、様々な建物を破壊していた。
「破壊をやめんか!」
「なら、異世界の護符の場所を教えたまえ!」
「何訳の分からん事を言っている!」
「ならお前らもこの音楽で殺めてやる!」
 男は蓄音機内のレコードを入れ替える。そしてその音楽は建物は破壊しなかったが、人が倒れて行った。
「く!」
 シャクシャインは剣を振るう。音楽が急に消えた。
「何だね!?私の邪魔をするのは!」
「邪魔は貴方の方よ!」
「いかにも、お主の攻撃は私が消してもらった!お主は何者だ!?」
「このダヌンチオ様を知らぬとは!お前らも消してくれる!」
「させると思う!?エク・カムイ!」
 ありはタマサイの能力(ちから)を行使した。半分人間で半分獣のカムイが現れた。
「ミントゥチか!」
「あいつを始末して!」
「了解!」
 ミントゥチはダヌンチオを懐に飛び込む。
「自滅する気か?フハハハハ」
「大丈夫かしら?」
 ありは気になった。だが、ミントゥチが体当たりしただけで、ダヌンチオは苦しんだ。
「あのミントゥチは天然痘を媒介させる能力(ちから)があるのだ。ミントゥチの攻撃を受ければ死は免れまい」
「なるほど」
「うお、おおお・・・」
 ダヌンチオは苦しみ、そして光となって消えた。
「煮雪あり、ご苦労だった。では」
 シャクシャインは去って行った。だが、ありはある事が頭に浮かんだ。
(あのダヌンチオって男、異世界の護符を探してた・・・?)
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