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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第80話 あの人からのお招き3/3
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。リボン……、紫さんに関係がある物……。
 そう考えを巡らせた勇美は「もしや」と、一つの結論に至ったようだ。
「もしかして、紫さんのスキマのリボンですか?」
「ええ、ご名答よ」
「う〜ん……」
 きっぱりと紫に言われて勇美は唸ってしまう。
 それは境界の結び目となるリボン、そのようなものははっきり言って得体の知れないものであるからだ。例えるなら「うれしい ありがとう りぼんあげます」と言われて貰うリボン並みに未知の領域だったのだから。
 だが、勇美はためらう事はなかったのだ。他でもない紫の気持ちであるし、何より受け取っておけば自分自身のプラスになると感じるからである。
 故に、勇美は迷う事はなかった。
「ありがとうございます。大切に使わせてもらいますね」
 そうして勇美は快くスキマリボン(命名:勇美)を受け取ったのである。
 その様子を見届けた紫は、今度は胡散臭くない澄みきった笑顔でこう言った。
「それでは黒銀勇美さん。改めて、ようこそ幻想郷へ」

◇ ◇ ◇

 その後勇美達は風呂に入りポカポカになりながら心地好く床へと着いたのであった。
 そして、ここは藍と橙の寝床である。
「藍さま……勇美さん達、何か難しい事を話していましたね」
「ああ、私にも付け入る隙がなかった程だからな。橙が気にする事ではないよ」
「うん。でも、紫さまが私達を『家族』だって言ってくれて嬉しかったな〜」
「ああ、それも同感だな」
◆◆◆◆◆◆◆◆
[おまけ]
依姫「勇美、紫の家でのお泊まりはどうだったかしら?」
勇美「はい、紫さんのゆかりごはんが美味しかったです」
依姫「……何よ、その小学生並みの感想は?」
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