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最弱能力者の英雄譚 〜二丁拳銃使いのFランカー〜
第一話
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とと行こうぜ」

 いまだに通り過ぎたというのに、後ろから声が聞こえる。
 もうこんなことに馬鹿にされるのも慣れてしまっている自分がいた。
 とある本には、馬鹿にされるのに慣れてしまった人間は自身のことをあきらめている人だと書いてあった。
 読んでいた当時は、意味がよく分からなかったが、今になってわかるようになった。
 その通りだ。もう俺は、無能力者の自分自身の強さにあきらめをつけていた。





 ESP学園内の自習室へ、先に剣先生は来ていたらしく、二人だけの授業が始まった。

「今日もひどい顔だな。オ〇ニーは毎日すると疲労感に襲われるらしい。なにごともほどほどにな」

 この先生の名前は剣美咲先生。
 肩までの黒く美しい髪に、鋭くとがった眼。
 そして何より、その右目に付けられた、強情という雰囲気の要素が一番ある、黒の眼帯を付けている。
 顔自体は美形だが、その歴戦の英雄のような眼帯によりなんとも勿体無いような女性である。

「最近性欲がないんですよ、っていうか俺そんなにオナザルではないっす」

 いつものような、女とは思えない彼女の言葉選びに慣れている俺がいた。
 そんな言葉をさらっと返し、カバンからノートとペンを出した。
 補修授業の内容はこうである。
 彼女がこの授業で教えた内容を要点をまとめて、レポートとして彼女に提出するのだ。

「では授業を始めるか。まず最初に、超能力のたぐいを自由自在に操れる者を能力者(ESP)と呼んでいる。
 能力者と判断するには、手の甲にある特徴的な記号の、有無である。お前の右手にもたしかに能力印はあるな」

 そう彼女のゲームカセットの説明書を音読してるような説明を聞き、軽くノートに箇条書き、そして自分の右手の甲を見た。

「はい、まあ普通の奴ら?能力者?とは違う形なんですけどね」

 俺の能力印は、通常の能力者とは違う、二重に重なった能力印である。能力印はESP・Tattooとも呼ばれている。
 ほかの能力者とは違う点は、さきほども説明した、二重の能力印で、片方ずつ赤青の眼鏡をかけると、文字が浮き出る3D線のようにそれぞれきれいに二重で色も違いがあるということだ。

「まあお前は、特別枠?シークレット・チルドレン?でESP学園?ここ?に入ってきたからな。
 人とは違うのは仕方ない。誰だって体の違いがあるように、十人十色だ。
 しかしお前の場合は、能力が使えない。ということは、”実践授業”が受けることができないということになる。
 だからお前は、他人よりも筆記授業の単位が多いのだ。わかるな?」

 俺には、”能力?さいのう?”が無い、そんな人間が、こんなところに来ていいのかと考える。
 しかし、俺にはこの能力持ちの証である、能力印
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