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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第56話:燃える学び舎
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も将来の幹部として期待を掛けられた魔法使い達、その実力は決して低くはないだろう。しかもこいつらは琥珀メイジ以上に強い自我を持っている。つまりより狡猾な戦闘を仕掛けてくるのだ。

 しかし────

「フン…………白程度で」
〈コネクト、ナーウ〉

 ウィズは特に気にした様子も無くハーメルケインを取り出すと、軽く左右の白メイジを一瞥すると素早い動きで振り返り背後に立つ白メイジ2人を一瞬で切り伏せてしまった。

 あまりにも鋭い攻撃に一瞬呆ける残りの白メイジ。しかし彼らも幹部候補と目を掛けられた者達。次の瞬間には4人で連携してウィズに攻撃を開始した。

 1人が足を狙ってきたのを跳んで回避したウィズに、別の白メイジが刺突を放つ。ウィズはそれを空中で弾くと、弾かれたライドスクレイパーの穂先は軌道を変え別方向からウィズに攻撃を仕掛けていた白メイジに直撃。ならばと最後の1人がチェインの魔法でウィズを拘束しようとすれば、彼は魔法の鎖が飛んでくる瞬間最初に自分に攻撃を仕掛けてきた白メイジを引っ張って身代わりにした。
 仲間を拘束してしまった白メイジにハーメルケインを投げつけ怯ませると、ウィズは再びエクスプロージョンの魔法を使用。4人の白メイジを纏めて倒してしまった。

「ふぅ……無駄に時間を使ってしまった」

 いとも容易く幹部候補を6人倒したウィズは、倒れている白メイジの1人に近付くと自分の右手の指輪を交換し、そいつのハンドオーサーに翳した。

〈プリーズ、ナーウ〉

 詠唱と同時に白メイジからウィズに流れ込む魔力。戦闘で消耗した魔力を白メイジから補充しているのだ。
 流石に倒した白メイジ1人からは取れる魔力の量も高が知れていたが、それが6人ともなれば話は違ってくる。全力のエクスプロージョンが少なくとも2回は余裕で使えるだけの魔力が補充できた。

 魔力量に余裕が出来た事に満足そうに頷くと、顔を上げ学園中に蔓延るノイズ……特に自衛隊に襲い掛かろうとしているノイズを集中的に狙って今日三度目となるエクスプロージョンを使用した。

〈エクスプロージョン、ナーウ〉

 先程以上の広範囲への局所的爆発が次々とノイズを吹き飛ばす。中にはそれに巻き込まれて吹き飛ばされるメイジも居た。
 しかしそれでも敵はまだまだ多い。ウィズの援護もあって自衛隊の避難誘導はある程度進んでいるようだが、それでも自衛隊の隊員や校舎への被害は少なくない。事実ウィズが見ている前では、メイジの魔法が炸裂したのか校舎の一部が派手に炎を上げて崩れ落ちた。

 その光景を見て舌打ちするウィズ。もう一度エクスプロージョンで吹き飛ばそうかと思ったが、校舎内に大分入られてしまったのか建物内に多数のノイズの姿が見て取れた。そしてそれに追い掛け回される学生と、学生たち
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