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SHOCKER 世界を征服したら
ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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して従った。
それでも下級怪人をはじめ、反対する者はいたが首領は彼らを軒並み、粛清したことで無事、共闘への道を漕ぎ出すことが出来たのだ。
それからは科学戦闘員達を中心に共同研究を重ね、次第に1つの組織のように馴染んでいった。そしてその甲斐があってライダーの弱点を発見することができたのだ。



『変身中の0.5秒の隙』。


これこそが仮面ライダーの弱点である。
ゲルダム団の天才科学者ディー博士が本郷猛の変身映像データを解析して発見したものであり、ライダーは変身時の0.5秒だけ本郷猛でも仮面ライダーでもないただの人形と化すという致命的かつ決定的な新事実であった。


「ライダーの弱点を見つけられたのは大きな進歩ではあるが問題はどの怪人が奴にトドメを刺すか…だ」


死神博士が顎に手を添えながら考え込む。
失敗してしまえば2度目からはライダーに弱点を警戒され、弱点を突く作戦は行えなくなる。中途半端な強さの怪人は論外である。そこでショッカーはこれまでの改造技術の粋を集めて最強の改造人間を7体も作り出そうとしていた。




ガアーッと指令室に通じる自動ドアが開き、大幹部達は続々と入室する。
彼らは壁面に備え付けられたモニター越しに手術室の様子を見る。


手術室では手術台で眠る青年を取り囲むように科学戦闘員と執刀医がメスを振るっており、彼らを見守るように黄色や白、緑、青、紫、桃色といった色とりどりのマフラーと手袋をしたショッカーライダーが立っていた。

最初は改造されることに抵抗していた青年も麻酔で眠らせられ、今ではベルトを据え付けらた上に、黒色のマフラーとライダースーツを着せられていた。
彼もまたショッカーライダー7として改造されているのだった。


手術の助手を務めている科学戦闘員が執刀医の男に報告する。


「天候操作装置、移植完了。最終段階の脳改造に移ります」


ショッカーライダーには一人一人に特殊能力を与えられる。
例えば、黄色のショッカーライダーなら火焔攻撃、白なら毒霧などとそれぞれ固有の能力が備えつけられているのだ。
ちなみに今、製造中のこの黒色のショッカーライダーの能力は『天候操作』である。


彼ら、ショッカーライダーこそショッカーが対仮面ライダー抹殺用に制作している7体の改造人間である。
『毒を以て毒を制す』という言葉のようにショッカー最強の改造人間となるはずだった仮面ライダーを倒すには同型のショッカーライダーを。というの発想である。
安直な発想ではあったがショッカーの「今度こそ仮面ライダーを倒す」という確固たる意志の表れでもあった。


やがて黒いショッカーライダーの脳改造も終わり、科学戦闘員が司令室のモニターに繋がるカメラに向って敬礼する。
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