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SHOCKER 世界を征服したら
ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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ショッカー 日本支部 アジト



『ショッカー、そしてゲルダム団の大幹部の諸君!ついにこの時が来た!!今、この2つの組織は世界征服、そしてその障害となる本郷猛、一文字隼人抹殺のために共闘することになったのだ!!』


その恐ろしくも威厳に満ちた声に合わせて鷲のレリーフのランプが緑色に光る。
そして、その声の人物に敬意を示すべく4人の人物が片膝をついていた。

1人は旧ドイツ国防軍の軍服を着た眼帯をした元軍人で、もう1人は白いスーツに漆黒のマントを羽織った老人、もう1人はファラオ風の被り物をした男、オープンヘルムを被った将軍風の男。彼らはショッカー大幹部のゾル大佐、死神博士、地獄大使、ゲルダム団幹部のブラック将軍である。


『世界中に支部を持つショッカーとアフリカ大陸を影から支配するゲルダム団。両者が組めば百人力である!間もなく発動されるというライダー抹殺合同作戦、期待しておるぞ!!』



「「「イーーーッ!!!」」」




やがて首領への謁見が終わり、大幹部達は互いの交流を兼ねて雑談をしながら廊下を移動する。


「死神博士、とうとうこの日が来たのだな」


「ああ、ついにライダーを倒す日が来たのだ。そのためにショッカーとゲルダム団、この2つの組織が共同で研究を行っているという……ああ、私も参加してみたいものだ」


ゾル大佐はライダーを倒せることに興奮し、死神博士は科学者の立場から他組織の研究技術について気になっている様子だった。


「しかし…我らがショッカーがアフリカの密教組織……ゲルダム団と手を組むとはな……」


「不満か?地獄大使よ。まさか我らゲルダム団を愚弄しているわけではあるまいな?」


地獄大使がブラック将軍の方を向くと彼は両腕を組み、鋭い視線で地獄大使のことを睨みつけていた。


「いや、そういうわけではない。まだ実感が沸かないだけだ……分かったらその目をやめてくれ」



ことの発端は数週間前に遡る。ライダーに敗北続きのショッカー日本支部に呆れた首領は自身がアフリカのコンゴで作ったカルト教団『ゲルダム団』と共闘させるよう両組織の大幹部に指令を出したのだ。


ショッカーとゲルダム団。
首領が創設した両組織は『世界征服』という同じゴールに向かって突き進む同志ではあったが主要メンバーの出自や世界征服へ向けての到達手段が異なる。
片やナチス残党が主となった世界規模で暗躍する秘密結社で、もう片方はアフリカで地道に根を伸ばす密教組織である。
最初こそ、反目しあっていた両組織同士を首領が直々に『命令』し、協力関係を構築させたのだ。両組織ともにメンバーの殆どが首領の命令と期待に応えることを至上の喜びとする怪人集団であるために己の意思を殺
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