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幻の月は空に輝く
出会い
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いる状況に気付いた私だけど、特にやる事に変わりは無かった。あぁ、一応ね。赤ちゃんってどんなかな?なんて思い出してはいたわけよ。
 だって、私の知識を存分に活かしたら異端でしかないし。
 そのぐらいはわかるよ。だって、そういう小説も沢山読んでたし。
 まぁ、せめてもの救いといえば、トリッパーじゃなくて、転生だった事かな?
 トリップなんかしたら行方不明で両親泣かせるし。別の意味で思いっきり泣かしたけど、それにはあえて触れない方向で。
 大人になってからトリップなんてどうしようもないし。
 赤ん坊からだったら、泣いて母乳…という羞恥プレイを強要されるわけだけど、それにも目をつぶってつぶってつぶりまくって、生まれる前から考えるのはやめておく。
 しかし、新たな情報を得た私は改めて、小さな気配を探してみる。
 一瞬双子かな、とも思ったけど、とりあえずそれはすぐさま却下した。双子って感覚じゃなくて、まったく別物の生命を感じたからだ。
 けれどそう考えると疑問もある。
 ここは明らかに羊水の中。まだ目が開けられないから視覚からの情報を得る事は出来ないけど、まず間違いないと思う。
 つまり、そうなると私以外の気配って何だろう?という疑問に到達するわけですよ。やっぱりふごふごーと間抜けな声を上げながら、一生懸命小さな気配に向かって手を伸ばす。
 普段だったらあり得ないと思った瞬間、ひいてた。
 怖いという感情が先行して、きっと見てみぬ振りをした。
 でも、一回死んで生まれ変わってみたりなんかすると、ちょっとの事じゃ動じなくなるっていうかね。
 多分っていうか絶対、あの時の自分のスプラッタの方が怖かったしね!
 
 まぁ、その辺りのちまちまとした逃げない理由は横へポンッと置いといて…。

 ぶっちゃけ、弟か妹がほしかったんだよね。
 残念な事に私は末っ子。多分長女長兄だったら今とは逆な意見だという事もわかってるんだけど、それでも、私は弟や妹という響きに憧れてたのだ。
 そりゃ、勿論従姉弟もいたよ。可愛がりまくって、懐いてくれて可愛いーってなったよ。従姉弟も可愛いけど、なんだろう。そうじゃないんだよね。
 従姉弟が可愛ければ可愛い程、憧れるんだって。
 
 私よりも小さな気配。
 
 絶対に弟か妹だ!

 思い込んでいた私は、来る日も来る日も飽きずに腕を伸ばす。最近では腕だけじゃなくて身体全身を動かしてたんだけど、何でかまったく諦めずにうごうごと動いて小さな気配に少しでも近付こうと頑張ってた。
 どうしてこんなに頑張るのか。
 自分でもまったくわからないけど、心の奥底から頑張って近付くぞー、なんて思ってしまったのが悪かったのかどうか。

「(うぎぃぃぃいいいい!!!)」

 気分的にはジタバタと。
 お母さん
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