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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第三十七話
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のは…やっぱり……。





―――――――――――――




――兵士に案内されてついたのは、まるで会議室のような広々とした部屋であった。
そこにいたのは…不気味な笑みを浮かべるサレと、興味深そうに此方を見る研究員の風貌の男、そして…一瞬申し訳無さそうに此方を見た後、顔を逸らすアルヴィンが居た。

僕は一度、アルヴィンを見た後、サレに向き合った。


「やぁ、こうやってちゃんと面と向かって話すのは二回目かな、衛司君?」


「…そうですね。で、僕に何の用ですか…『サレ様』?」


話し掛けてきたサレに僕はいかにも不機嫌です、といわんばかりの表情でそう言ってやる。サレは僕の言葉に不気味に笑みを浮かべたまま口を開く。


「用があると言えば用はあるね。君はその為に、捕らえたんだから」


「それは……わざわざ兵士に『催眠』を掛けてまでする必要がある事なんですかね?」



僕のその一言に、この場にいる全員が驚いたような表情を浮かべた。…やっぱり、か……。


「へぇ……よく分かったね」


「…ずっと無表情で、瞬き一つしない人を見たら、誰だって不審がります」


表情を笑みに戻して聞いてきたサレにそう答える。
僕の言葉を聞いて、サレは一層笑みを深めた。


「フフッ…御名答。彼等は僕に協力的じゃあ無かったからね。こうして手伝ってもらうようにしたよ。…それに、催眠を掛けた理由は…これから彼等にはもう一仕事してもらいたいからね」


「…アナタは…一体何を…」


「――さて、それでアナタにしてもらいたい用ですが」


サレの深まった不気味な笑みに僕は僅かに恐怖を感じ言おうとするが…それは研究員の男の言葉に止められる。
僕に…『してもらいたい用』…?

「――アナタには我々が作成した『ある物』を扱ってもらいたいんです」


「…ある……物…?」


「えぇ、とても時間を掛けた、我々研究チームが作成した、最高の芸術品。アナタにはそれを……何が何でも、使ってもらいたいんです」


そう、僕に対して淡々と説明する研究員。研究員のその淡々とした喋り方と低い声に…思わず僕は僅かに後退りしてしまう。






「……嫌だ、と言いますと?」


「安心しなよ。君がOKと言おうと、言いまいと……始めから結果は変わらないから」


僕の返答に、サレは静かにそう言うと…此方にゆっくりと歩み寄り…僕の前まで来ると、僕の襟首を掴み寄せて来た。


「っ……一体…何を…っ!」


「フフッ…大丈夫さ。次に目が覚めた時は…君はぜーんぶ、終わってるからさ」


「っ…まさか…止めろ……離せえぇえぇぇぇっ!!」

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