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機動戦士ガンダム・インフィニットG
番外編「MS学園文化祭」
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「ふぅ……」
臨海学校の件から数週間後、MS学園に帰ってから一か月がたった。今日、学園中は待ちに待った学園祭の行事で盛り上がっていた。
各組で、様々な催し物が出されている中、僕ら一年G組は……メイド&執事喫茶とやらと開いていた。メイド長は明沙である。そして事あることに執事長は僕に抜擢された。メイド長が明砂なら執事長はアムロじゃなきゃ似合わないという周囲の偏見である。
まぁ、僕も明砂がいるなら落ち着くし別にいいんだけどね……?

「該、まじめにやれよ!」
蝶ネクタイがだらしなく曲がって、スーツも無頓着になっている該を見て、隼人が注意する。
「だって、かったりぃんだもん……つーか誰だよ? メイド&執事喫茶なんてモン考えた奴は……」
「知らないのか? 阪井の奴だよ? あいつ、史奈先輩のメイドガンプラでやめときゃいいのに、よりによって俺たちを巻き込んでこんなもん提案するんだぜ? 当初、阪井は女子限定を言ってたけど、女子も女子で男子もやれっていうから最終的にこういう形になったのさ?」
「あの関西オタク野郎……MSの擬人化だけでやめときゃいいのに、よりによってこんなモンにしやがって!」
「大体、当の本人は執事そっちのけでガンプラ作ってるしね……」
と、隼人が指をさす方向には、隅っこで憧れの先輩をモデルにしたオリジナルガンプラを執事のスーツ姿で組み続けている男子がいた。
「だったら、まだ伊織や高坂たちが挙げていたガンプラ展示会のほうがよっぽどマシだよ? そもそも、僕らってあんまりガンプラ作らないし」
「んもう、サボっちまおうぜ? こんな金にもならねぇことやって何の得があんだよ?」
バイトならいざ知らず、金にもならないママゴトには付き合いきれないと該は言った。
「そう言うと思ったよ? ま、あとで残り物のケーキとかあったらお裾分けしてくれるんじゃない?」
「あれ、キキが作ったケーキだろ? あいつが作るのってお世辞にならないほどまずいもん。家庭科の調理実習じゃとんでもないゲテモンしかつくりゃしねぇからな?」
案の定、彼女の作ったケーキは一瞬チョコケーキに見えるが、実はイチゴのショートケーキだったりする。
「ま、そういうな……おぉ!」
隼人は、二人の目の前を恥ずかしそうに通りかかる女子生徒のメイド姿を見た。見るからに、あと数ミリで見えるか否かのミニスカート……
ちなみに、デザインは阪井が担当している。
「あいつ……やっぱ名人だわ」
該と隼人はしばらくくぎっつけであった。これはいいバイト代になりそうだと期待したに違いない……

一方、一年P組では。

担任のウラキ先生と副担任のニナ先生の提案でパン屋の模擬店を開こうという案に対して生徒一同は不安を抱いたが、突然ドサクサ紛れて乱入してきたバニング先生他、モンシア一味によってP組は酒屋
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