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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第258話「始まる最後の戦い」
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「くっ……!」

 イリスは“闇”を、ミエラとルフィナは理力を纏わせ、徒手で戦う。
 障壁が何度も張られる度に、即座に破壊し、インファイトを繰り広げる。
 増援まで時間はない。そのため、狙いは一瞬で決める。

「はっ!」

「なっ……!?」

「シッ!」

 ミエラが攻撃を受け止める。
 直後、ルフィナと転移で入れ替わる。
 イリスは攻撃を防がれた体勢で、入れ替わったルフィナは攻撃を放つ体勢だ。
 姉妹故の特性を生かした入れ替わりの転移を利用し、防御不可の蹴りを放つ。

「かはっ……!?」

 無論、倒しきれる威力ではない。
 しかし、蹴り飛ばした方向にはある物があった。

「これ、は……!?」

「高みの見物なんて、させませんよ……!」

「貴女も、落ちなさい……!」

 事前にルフィナが放った矢によって、陣を組んでいた。
 その術式は長距離転移。
 行き先は、優輝や優奈がいる場所とは別の無人世界だ。





「やってくれましたね……!」

「相手の有利はもちろん、ただ単に対等な条件で戦う訳がありません。……こちらに有利な状態に引きずり込んでこそ、確実に勝ちを掴めるのですから」

「貴女に対して油断も慢心もする訳がありません。貴女が油断しないように、こちらも決して油断をしないのですよ」

 異常気象により、人が住めない次元世界。
 火山や雷雨が吹き荒れる世界で、ミエラとルフィナがイリスと対峙する。

「ですが!まだ負けた訳ではありません!」

「ええ。ですから、確実に倒しますよ」

「前回は遅れを取りましたが、今度はそうはいきませんよ……!」

 一つと二つの理力がぶつかり合い、戦いが始まった。













   ―――決戦は、まだ始まったばかりだ
















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