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クラディールに憑依しました
入団試験を受けました
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、何で男ってみんな馬鹿なの――――目も良い、フェイクも含めて全部先読みしてるでしょ?」
「お前がフェンシングのルールを引き摺って動いてるせいだよ、眠いんだろ? ギリギリで身体を動かしてるんだ――おかげで読み易い」
「――なら、コレならどう?」


 アスナが身体を低くして足首を狙って細剣を横薙ぎにする――それもかなり深い、不味い、罠がバレる……それならッ!!


「なッ!?」


 俺は飛び上がらずに片手剣を地面に突き刺して、横薙ぎされる筈だったアスナの細剣を止めた。
 もちろん自分の武器を地面に突き刺せば、次の行動が遅れるのは目に見えている、愚の骨頂である事は間違いない。


「アスナ待ってッ!! 耐久度よ、細剣の耐久度を見て!!」
「え?」
「言うなよッ!! もう一寸だったのに!」


 アスナが俺から一度離れて細剣の状態を確認する、刃がボロボロで――耐久度が無くなって折れる寸前だった筈だ。


「片手剣よ! そいつ同じ片手剣を何本も持ってて――細剣の耐久度を削ってたのよ!」


 ――そう、俺はフェンシングに拘るアスナの細剣から大量の耐久度を削り取っていた。
 アスナが罠を仕掛けられてないかと剣や盾を慎重に調べている時も、出来るだけ多くの耐久度を削る軌道で剣を振り続けた結果だ。


「――――『予備の剣は持っておけ、落としたり折られたり奪われた時が大変だぞ』……あなたの言葉だったわね」
「そう言えば、そう言う事も言ったな」
「えぇ、そうさせてもらうわ」


 アスナがメニューを操作して新しい細剣を取り出す。


「コレが作戦だったの? 残念だったわね、あなたの言った言葉で破られるんだから」
「教えられた事を素直に実践してるお前が偉いんだよ、だが――勝ちを諦めた訳じゃない」


 左手から盾を抜いてアスナに投げつける――そうすれば、アスナは盾を叩き落した後、ソードスキルでトドメを刺しに来るだろう――そこが狙い目だ。


「武器を変えるなら待ってあげます」
「――もう勝った心算か? 甘いんだよッ!!」


 予定通り、アスナに盾を投げ付け――地面に刺した片手剣の位置を視界の端で確認する。


「悪足掻きにしても、お粗末ね――わたしをこの程度で止められると思ってるのかしら?」


 不満そうな顔でアスナが盾を叩き落しソードスキルを発動させようとポーズを取った――今だッ!!
 アスナのソードスキルが届く前に、地面に突き刺した片手剣の柄頭――グリップエンドを踏みつけて高く後方に飛んだ……アスナを罠に嵌める為に。


「くッ!?」


 アスナのソードスキルは俺が立って居た位置で空振り、ソードスキル終了の硬直状態に入った――だが細剣のソードス
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