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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第91話
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〜エリンの里・ロゼのアトリエ〜





「ほう?ガイウスは何故そう思ったんだ?」

ガイウスの質問を聞いたギュランドロスは興味ありげな表情で問い返した。

「ギュランドロスさんも知っているように、クロスベルのようにエレボニアとカルバードに挟まれているノルドもまた、”外の大きな流れ”に巻き込まれる事で平穏を壊されかけた事は去年の内戦や特別実習も含めて何度かあった。だからギュランドロスさん達クロスベルはノルドとは比べ物にならないくらい何度も平穏を壊された上、”外の大きな流れに巻き込まれた犠牲者”もいるクロスベルを守る為に、二大国を滅ぼそうとしているのではないかと思っているのだが……」

「ガイウス………」

ガイウスの推測を聞いたユーシスは真剣な表情でガイウスを見つめた。



「ガイウスの読み通り確かにそれも二大国に戦争を仕掛けた”理由の一つ”ではあるが……それはオレ様――――――いや、オレ様達が建国したクロスベルにとっての”通過点”でしかねぇよ。」

「に、”二大国を滅ぼすことが通過点”ってどういう事なんですか!?」

不敵な笑みを浮かべたギュランドロスの答えにアリサ達と共に血相を変えたマキアスは困惑の表情で訊ねた。

「クク、決まっているだろ………オレ様達クロスベルがゼムリア大陸の国家間の力関係を変えて、時代を変える為だよ!先に言っておくがオレ様が言っているのは”西ゼムリア大陸だけ”みてぇな、小せぇ事じゃねぇぜ?」

「に、”西ゼムリア大陸だけじゃないゼムリア大陸の国家間の力関係を変える”って事はまさか……!?」

「”東ゼムリア大陸を含めたゼムリア大陸全土の国家間の力関係を変える”―――つまり、”ゼムリア大陸全土の支配をする”という事なの!?」

ギュランドロスの答えを聞いてある事に気づいたトワは表情を青褪めさせ、サラは厳しい表情でギュランドロスに確認した。



「おうよっ!オレ様の”覇道”とはオレ様達の手で世界の全てを支配し、時代をより良い時代に変える事!それがオレ様の”覇道”だ!!」

「何という凄まじい野心と覇気………これがクロスベルのもう一人の王―――いや、”覇王”たる”紅き暴君”か………」

「”世界を自分の思うがままに変えようとしている”とは、まさにその異名通り”暴君”じゃの……」

「ったく、世界を”終焉”に導こうとするギリアスの野心が小さく見えるくらいスケールがデカすぎだろ………」

「つーか今の時代で”世界征服”とか、時代遅れじゃねぇか?」

「……でも、メンフィルと共に二大国を滅ぼした今のクロスベルだと、冗談になっていないかも。」

「そうだね……ましてや既に東ゼムリア大陸と接しているカルバードが連合によって滅ぼされた以上、連合は東
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