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ドリトル先生の競馬
第十二幕その一

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               第十二幕  天高く
 秋です、先生は秋の大学の中を歩きつつ今も一緒にいる動物の皆に対してこんなことを言いました。
「銀杏も紅葉も奇麗だね」
「そうだよね」
「日本の秋の風物詩だね」
「銀杏の黄色も紅葉の赤も」
「どれも奇麗で」
「見ていてうっとりするわね」
「日本の秋は」 
 まさにと言った先生でした。
「こういったものも楽しめるからね」
「いいんだよね」
「スポーツに芸術に」
「読書にね」
「食べものもだし」
「木の葉の色も」
「山に入れば」
 まさにというのです。
「春のお花見みたいにね」
「楽しめるよね」
「本当に日本の秋はいいわ」
「日本の秋の花鳥風月も」
「どれだけ素晴らしいか」
 皆も応えます、そして。
 皆はお空秋のそれも見て言うのでした。
「空も高いし」
「濃い青になって」
「この秋空もね」
「素晴らしいわね」
「何とも言えない青さで」
「この秋空に」
 先生はここで蜻蛉も見ました、先生の上を赤い蜻蛉が一匹飛んでいるのがその視界に入ったのです。
「赤蜻蛉もいるからね」
「あっ、出て来たね」
「赤蜻蛉も」
「そうそう、日本の秋には赤蜻蛉もね」
「こちらもあるから」
「余計にいいよね」
「そうだね、赤蜻蛉も出たら」
 アキアカネがというのです。
「余計に思えるね」
「青い秋空に赤蜻蛉もいて」
「白い雲も見えて」
「自然の色がとても多くて」
「日本の秋も素敵よ」
「この素敵さに」
 まさにと言った先生でした。
「僕は神様に感謝するよ」
「そうだよね」
「日本に来てよかったことの一つだよ」
「この秋も」
「本当にね」
「そして夜になれば」
 先生はこの時のこともお話しました。
「お月様がいいね」
「そうそう、日本の秋は夜空も奇麗だからね」
「それでお月様も映えてね」
「そこにすすきもあって」
「余計に絵になるね」
「あのすすきもね」
 先生はこちらもお好きで言うのでした。
「趣があるよね」
「そうよね」
「和歌や俳句にもなりやすくて」
「本当にいいよ」
「和歌は四季なら何時でも歌われるけれど」
「秋の和歌もね」
 これもとです、先生は言うのでした。
「実に素敵だからね」
「数も多いよね」
「百人一首でも」
「それで和歌集にも多くて」
「先生も読んでるよね」
「うん、よくね」
 こちらもと言う先生でした。
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