暁 〜小説投稿サイト〜
新ヘタリア学園
第五百九十三話  戦がわかっている

[8]前話 [2]次話
第五百九十三話  戦がわかっている
 サラディンさんはエジプトに真剣なお顔で言いました。
「まさにだ」
「イングランド軍との戦いは」
「エルサレムがかかっている」
「奪還したけれど」
「また奪われるかも知れない」
 こう言うのでした。
「だからこれまで以上にだ」
「真剣に戦う」
「見るのだ」
 サラディンさんは前を指差しました、そこにはそのリチャードさんが率いている十字軍がいます。その彼等はといいますと。
「歩兵を騎兵隊の左右に置いているな」
「盾に槍を持って」
「あれでは騎兵隊で奇襲は難しい」
「しかも長弓隊もある」
「こちらで弓で攻撃しようとしてもだ」
「それも難しい」
「戦がわかっている」
 リチャードさんはというのです。
「これはそうそう攻められないぞ」
「そうなのか」
 エジプトもその軍勢を見て隙がないと思いました、戦う前からもうリチャードさんの資質はわかっていました。


第五百九十三話   完


                 2020・7・4

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ