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女子高生に助けられた犬
第一章

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               女子高生に助けられた犬
 中尾修三、大学生で黒髪をショートにしている中性的な顔立ちの一七一位の痩せたスタイルの彼が同じ大学の友人で黒髪を七三に分けたきりっとした顔で背やスタイルは自分と同じ位の星野茂と一緒に大学の帰り道を談笑しながら歩いているとだった。
 前に段ボール箱を見た、中尾はその段ボールを見て言った。
「何か動いてるな」
「ああ、中に何かいるのか?」
 星野もその段ボールを見て言う。
「ひょっとして」
「ちょっと中見てみるか」
「そうしてみるか」
 こうした話をして二人で段ボールを見るとだった、その中には。
 薄茶色と白のまだ小さい柴犬がいた、しかも左の後ろ足を怪我している。中尾はその犬を見て星野に言った。
「おい、犬だな」
「まだ子犬だな」
 星野もその子犬を見て言う。
「しかも怪我してるな」
「そうだよな」
「ああ、どうする?」
「どうするって言われてもな」
 中尾はいきなりのことなのでどうしていいかわからなかった、それは星野も同じだった。
 どうしていいかわからなかった、それでも怪我をしていてしかも捨て犬と思われるので見捨てることも出来なかった。二人共そこまで悪人ではなかった。
 それでどうしようかと二人で相談していると。
 ふとそこに茶色に染めた長い縮れた長い髪の毛を左で束ねて下ろしている派手なメイクとアクセサリー、制服の着こなしの女の子が来た。背は一六〇程で一見すると可愛いがお世辞にも柄がいいとは言えない。
 二人はその女の子を見て女子高生かと思った、そう思った二人のところに彼女は来て段ボールの中を見てだった。 
 すぐにだ、こう言った。
「怪我してるじゃない」
「どうすればいいだろうな」
「一体な」
「野良犬らしいし」
「どうしたら」
「そんなの決まってるでしょ、獣医さんのところに連れて行くのよ」
 女の子は二人に早速言った。
「近所の病院探して」
「えっ、近所に獣医さんあるか?」
「そうだったのか?」
「スマホで探せばいいのよ」
 こう言って女の子は早速スマホを出した、そしてだった。
 そのスマホのグーグルで近所を検索して動物病院の場所を確かめた、そのうえで二人に強い声で言った。
「ちょっと連れて行くから」
「そのワンちゃんを動物病院にか」
「今からそうするんだな」
「そうよ、私一人で行くから」
「いや、俺達もついて行くよ」
「それならな」
 二人もこのまま放っておく、何もしないのは気が引けてだった。
 女の子について行った、そうして。
 女の子が段ボールを持つのを自分達から申し出て交代で持って犬を守った、そうして動物病院に行くと。
 女の子は獣医さんに犬を渡してから二人にまた言った。
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