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ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第五十五話 第二の封印
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「何て顔してやがるんだ…」

単発火力が低いモデルAでは出来ない戦法にアッシュは恍惚な表情を浮かべており、モデルAは呆れた。

「あんたの火力が低いのに問題があるのよ。」

「んなっ!?それを補って余りあるトランスオンって能力があるだろ!?」

「今のところ役に立つのディアバーンとモデルFしかないじゃない…クロノフォスはタイムボムが強力だけど地上じゃ動けないしローズパークは鈍いし」

「……それはオイラのせいじゃないだろ」

「本物より強くコピーしなさいよ」

「無茶言うなぁ!」

コピー元の短所なのにアッシュの理不尽な言葉に対してモデルAは怒るが、アッシュはどこ吹く風である。

馬の耳に念仏。

「二人共、それよりも急ごう!!」

喧嘩をしている二人に呆れながらグレイは最上階のシャッターを抉じ開けると広い部屋に出た。

「三賢人の会議室…かしら?」

椅子が三つあるところからアッシュはそう予測するが、今は一刻も早く三賢人の元へ向かうために部屋を出ようとした時、一人の男が現れた。

それは深緑のタワーでヘリオスと共にモデルVを回収していたモデルPのロックマンであるシャルナクであった。

「目標捕捉、情報分析開始。計画ニ従イ、コレヨリ戦闘行動ヲ 開始スル。回答ノ入力ヲ」

「うへえ…一番不気味な奴が出てきたよ…」

モデルAがシャルナクの不気味さに引き気味に言うが、シャルナクは引き続き機械的な言葉を返す。

「ソノ入力ハ認メラレナイ。回答ノ入力ヲ」

「グダグダうるさいわね!さっさと道を開けなさい!」

「僕は…自分の正体を知るためにここまで来たんだ!邪魔はさせない!」

アッシュとグレイがレーザーとバスターを構えると二人の言葉と態度にシャルナクもモデルPを構えた。

「回答ノ入力ヲ確認…戦闘ヲ開始スル…!ロックオン…!」

シャルナクはロックマン・モデルPに変身し、腕を一振りするとクナイを数本投擲した。

二人はそれをかわし、シャルナクに攻撃を加えようとするが、シャドウダッシュによってかわされてしまい背後に回られてしまう。

「破壊スル」

腕を振るうと十字手裏剣が複数投擲され、手裏剣は壁を反射してアッシュとグレイの動きを妨害し、その隙に鉤爪を出して部屋の天井付近の足場に移動する。

「この…!逃げるな!」

グレイがレーザーサイトを出してシャルナクをロックしようとするが、シャドウダッシュで距離を取られる。

「そこよっ!」

僅かな気配に気付いたアッシュがレーザーを構えてリフレクトレーザーを発射する。

「曼荼羅手裏剣」

しかし、それをシャルナクは自身の周囲に小型の手裏剣を複数展開して防いでみせた。

「っ!?」


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