第84話
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身による成長さ。」
「ああ……特別実習と内戦を乗り越えた事によって得た経験の賜物だな。」
一方エリオット達の指摘を聞いたサラは感心し、アガットの誉め言葉にオリヴァルト皇子とミュラーはそれぞれ静かな笑みを浮かべて答えた。
「よくわからんが、それまでは別の記憶と人格だったって事かよ。」
「ああ、考えてみれば黒兎とミリアムも工房以前の記憶は消されていた。そんでもって俺の死後連中は俺を”ジークフリード”として書き換えたから、そういった技術も”黒の工房”にあるのなら……」
アッシュの疑問に答えたクロウは真剣な表情でゲオルグを見つめた。
「正解だ――――――クロウの死をトリガーに僕は”ゲオルグ”の記憶を取り戻した。そして偽りの”ジョルジュ”を演じながら君達に接していたのさ……!全ては”黄昏”を導くために地精としての使命を全うするために!」
「っ……!」
「色々言いたい事はありますけど今は問答の時間じゃない……!」
「そこを通してもらうぞ――――――ジョルジュ・ノーム!」
ゲオルグの説明と宣言を聞いたマキアスは唇を噛み締め、エリオットとユーシスはゲオルグを睨み
「ハッ、俺の事も忘れんじゃねぇぞ!クロスベルで左腕を失ったとはいえ、メンフィルの関係者の協力者がいないお前達は俺にとってちょうどいいハンデだ!」
「ぬかせ!その余裕ヅラ、クロスベルであのセリカとかいう野郎に蹂躙された時のように今度は俺達の手で歪めてやるよ!」
レクター少佐の宣言に対してアッシュは反論した後仲間達と共に戦闘を開始した!
〜Aルート〜
戦闘が始まる少し前、アリサ達も部屋に突入すると女性の声が聞こえてきた。
「まさか本当にここを探し当て、突入するなんて……さすがですね。」
女性の声を聞いたアリサ達は声の主――――――クレア少佐とクレア少佐の隣にいるクルーガーと対峙した。
「クレア少佐……!」
「シャロン……!」
トワとアリサはそれぞれを確認すると真剣な表情で声を上げた。
「幾らメンフィルの協力があったとはいえ、私達がクロスベルで邂逅して僅か数日で探し当てるとはお見事です、アリサ様と皆様方。ですがクロスベルの時と違い、魔弓将達―――メンフィルの関係者の姿が見当たらない所を見ると、どうやら”黒の工房の居場所を突き止めるという目的が一致していた為、メンフィルもアリサ様達に協力していましたが、協力関係は黒の工房を探し当てるまで”だったようですわね。そしてメンフィルも遠からず、――――――いえ、もしかしたら皆様の襲撃を利用してここを襲撃しているのかもしれませんわね。」
「……ッ!」
「……さすがに気づかれるか。」
「ま、今までメンフィルの連中と行動していたんだから、ちょっと考えればすぐにその推測を思いつくでしょうね。」
クルーガーはアリサ達を
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