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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第010弾 転校生と本気の戦い
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「へぇ・・・・」
「早く食べちゃいましょ。時間もアレだし」
「時間・・・・。そうね」

こうして昼休みは過ぎてゆく。

午後の日程が始まり、強襲科(アサルト)
自由履修で戻ってきたキンジが皆に(良い意味で)囲まれていた。
私の戦妹(いもうと)である間宮あかりもキンジに憧れの視線を送っていた。
あかりは私とキンジが友人レベルで留まっているのを知っている。
故にキンジに敵愾心は無いようだ。
以前にも

「キンジ先輩に矢の投擲を教わったんですけど、凄く参考になったんですよ!今度、射撃も教わる事になったんですよ!」

と、嬉しそうに話していたし。
射撃は正直、私よりもキンジの方が教えるのは向いてるだろう。
指導を私一人で行うよりかは、遥かに質は高くなる。

「つーわけで編入生が一人増える。編入生挨拶しろ」

何の事前説明も無しでいきなり話を切り出す蘭豹。
フツーなら戸惑うだろうが、ここは武偵校。

「自分でそんくらい調べろや」

つまり、そういうことなのである。

「はい。姫神 結衣(ひめがみ ゆい)といいます。宜しくお願いします」

蘭豹の指示で姫神さんは自己紹介をした。

「じゃあ、誰かと戦って貰おか。水無瀬、お前相手やれ。負けたら承知せぇへんで」

蘭豹は予告通り私を指名した。

「了解。姫神さんだっけ?この戦闘の希望条件とかあったりする?」

指名を受けた私達は闘技場に登壇する。
私はこの闘いに条件を付けるかどうかを尋ねた。

「結衣でいいよ。じゃあ、銃の使用は禁止。刀剣のみの使用で。能力の使用はありで」

姫神さ・・結衣は銃の使用を禁止し、それ以外はアリという条件を出した。

「わかったわ」

私はそれを了承する。

「あと、水無瀬さん。本気で来てよね。じゃないと軽く死んじゃうから」

おーおー、そんな事言われるとはねぇ・・・・

「私の事は凪優で良いよ。後悔しても知らないからね?」

結衣に私を名前呼びにする様に求める。
そして、結衣の挑発を挑発で返す。

「私の事を軽く見てるんだな。人間の小娘風情が」

いきなり結衣の口調が変わった。
いや、主人格が変わったと言うべきか。
そして見た目も茶髪・の碧瞳だったのが、翡翠色の髪・紅い眼に変化していた。

「《成程。これは私の出番よね、凪優》」

今日は精神体の瑠璃が納得の表情をしていた。

「そうみたいね。瑠璃」
「《( ゚Д゚)ゞ リョーカイ!!凪優。任せて!》」
「タロットは使わないから」
「《早めにケリ付けろって事ね・・・無茶を言うね》」
「それはお互い様・・・・でしょ?」
「《そうだったね・・・・。で、どうすんの?》」
「何が」
「《何が・・・
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