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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十八話 銀河帝国・自由惑星同盟連合軍vs新生・自由惑星同盟―第四次ティアマト会戦 その3
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 ラインハルトはペンダントをそっと握り、亡き自分の理解者に語り掛けていたが、不意にその姿が硬直した。ペンダントを見つめたままラインハルトの顔色はみるみる血の気を失い、そして――。
 彼の身体はブリュンヒルトの艦橋に倒れ込んでいた。

「ローエングラム公!!」

 周囲の幕僚たちが彼の身体を抱え上げ、医務室に運んだ。

* * * * *
 
「終わったよ」

 ヤンは艦隊幕僚たちを振り返った。まるで事務決裁が終了したかのような口ぶりだった。

「グリーンヒル大尉。その・・・・紅茶を一杯もらえないかな。ブランデーをたっぷり入れてね」
「はい、閣下、ブランデーを少しですね」
「たっぷり」
「はい、たっぷりと」

 グリーンヒル大尉は微笑してその場を引き下がった。ユリアンがその場にいるのに何故彼に依頼しなかったのか、後で考えてみるとヤン自身にも不思議な事だった。当のユリアンもそう思っていたのだろうが、周りの幕僚たちの顔を見るとひとり静かに納得した顔をしていた。

 各宙域で散発的な掃討戦が行われていたが、それも終息に向かっていた。シャロンが死んだのだ。これ以上抵抗を続ける余裕も理由もなかった。

 帝国暦488年10月3日、標準時05:48分、銀河帝国軍、自由惑星同盟軍連合軍は戦闘終結を宣言したのである。

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